「ちょっと待ってください先生、いくら何でも…」私とは別の意味で動揺したのは夫の方でした。夫は同性愛を嫌悪しており見るのも嫌というタイプなのですから。
「もう治療は始まってるんです。誓約書にサインしたからには私の指示に従っていただきます」晶子先生は愛さんに目配せし、愛さんは私の腰に手をまわして診察台にエスコートすると女ふたり並んで座りました。大きな美しい瞳が私の目を見つめました。
「奥様、私のことを恋人だと思ってくださいね…」
甘い匂いと美しい顔が近づいてきて唇が触れ合い、舌と舌が絡まり合ったときの性的興奮は忘れられません。
もし未経験の女性には声を大にしてお伝えしたいのですが、女性同士のキスは男性のお粗末なそれとまるで違い、心からの美しい愛情表現であるばかりか、身震いするほどエロチックで性的な行為なのです。私は柔らかさと温かさに包まれながら、女性同士ならではの官能ディープキスをうっとりと受け入れたのでした。
「さあ奥様、リラックスして…。彼女と恋人同士になった気分でキスするんです。そう、その感じ。もっと続けて…」
キスしながら愛さんの手が私の腰に回ると、私も自然に愛さんの首に手を回していました。キスの最中も
「素敵よ、奥様…」
「愛さんこそ美しいわ…」
そしてまたキス。知らない人が見たら今の私たちは完全にレズビアンの恋人同士です。
夫には悪いのですが私は下着どころか診察台までドロドロに濡らしており、夫の存在も完全に忘れていました。愛さんや晶子先生とならこのままレズビアンになってしまいたい…そんないけないことまで考えてしまうほどに。
「いかがですか?ご主人。愛する奥様が女性とキスなさってるのを見て…」
ふと気づくと、そこには私たちのキスを間近に見つめて異様なほど目をギラギラさせてる夫がいたのです。
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