共同治療開始の初日。
ご主人は仕事中も奥様の和恵さんのことが気になって仕方ありませんでした。その日、和恵さんは朝からソワソワして洋服や下着を選んだり、念入りにメイクしたりして、まるでこれから恋人との初デートにでも出かけるかのような浮かれた様子だったからです。オフィスでも仕事もろくに手の付かなかったご主人は、いても立ってもいられなくなり、つい和恵さんのスマホに「そっちはどうなんだ?」と連絡を入れてみました。
「ごめん、あなた。わたし今、優子と集中してるところなの。悪いけど切るわよ。こっちはすごく上手くいってるし、他の奥様たちも美しい女性たちばかりだから安心して」と、とりつく島もありません。
ちなみにこのあいだ、和恵さんが嬉しそうに電話していた相手がこの優子さんという女性なのでした。ご主人もよく知る和恵さんの親友です。優子さんもまた美しい奥様なのに深刻なセックスレスを抱えている女性で、あの日、和恵さんから集団性治療への参加を勧めていたのでした。
実際このクリニックの性治療では他の奥様と性的パートナーを組む機会も多く、親友を誘った和恵さんは賢明でしたし、この選択は結果的に和恵さんと優子さんの友人関係だけでなく、優子さんご夫婦にとっても幸せをもたらす大正解になります。
「ちょ、ちょっと待って、和恵…、優子さんと今どんなことしてるの?!」美しい女性だけの集団性治療とは何なのか、気になって仕方ないご主人は追いすがりましたが、和恵さんの口調は厳しいものでした。
「あなた、これは私からの命令よ。今後、私たちの治療中にいっさい電話はかけてこないで」
-----ブツンと一方的に電話を切られたご主人は、モヤモヤした想いを抱えつつも、おかしな想像をしてしまい、デスクの下で痛いほど激しく勃起なさってしまったそうです。しかし実は、これもまたご主人への性的治療のひとつだったのでした。
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