同じトラウマ持ちの彼女は、年齢も私と同じで、狭いマンションで一人暮らしをしていた。
派手な容姿からは想像できなかったけど、役所で働く公務員だった。
安定志向というよりは、高卒で家を出て自活するには他に方法がなかったかららしい。
役所は民間に比べれば、仕事さえすれば性別も学歴も影響が少なく昇進できるらしく、同年代の民間の大卒男性サラリーマン以上の収入がありながら、貯金もなく、家も散らかり放題で、彼女の心の荒みを表しているようだった。
これも吊橋効果というのだろうか?
何故だか、私は彼女を立ち直らせないといけないと思い込み、私たちはすぐに深い仲になり、彼女の部屋の狭いベットで身体を重ねるようになった。
初めて、イクという感覚を知ったのもこの時だった。
勢いではなく、純粋に快感だけを伝えるなら、女の指先の方が器用に敏感な場所を探し当ててタッチできるのだと知った。
明確に快感を覚えるようになってからは、私はますます彼女にハマっていった。
気がつけば、家でも、ようやく始めたパート先でも彼女のことばかり考えるようになってしまった。
お互い女なので月に何日かできない日もあるけど、それ以外は週に数回のペースですることもあった。
彼女は、私が家族を捨てきれず、ズルズルと今の関係を続けようとしてることに苛立っていて、裏アカで私のことを「性欲だけの女」とか「家族よりもエッチすることを優先する女」とか書いてることは知ってるけど、気づかないふりを続けてる。
けれど、いつだったか、彼女が冗談半分で「駆け落ちしようか」と持ちかけた時に、言いようのない魅力を感じてしまった。
二人で何処かに消えて、仕事のない日はずっと二人で裸で過ごせるような毎日はどんなに素敵なものかと思った。彼女の言う通り、今の私は性欲しかない女なのかもしれない。
そうは言っても、長年連れそった家族を捨てることなんてできるはずがない。
気がつけば5年以上こんな関係を続けてる。
このままでいいはずもないけど、彼女に捨てられることだけは恐ろしい。
なんだか暗い内容を長々と失礼しました。
レズビアン向けのサイトとかもありますが、既婚者は本当に酷いくらい叩かれるので、こういうとこに書き込んで、心の負担を減らしてます。
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