「2」です。
りんさまは夜更かしで仕事もお忙しいと思いますので、
お時間のある時に目を通してください。
『空海は、私にとっては
書と和歌の人なのですが』
書の手本になっている「風信帖」を
わたしは書の手本というよりも(それは重要なそれとして)
穏やかに喧嘩を売る手紙の見本だと勝手に思っています。
風信帖は空海から最澄への「アッカンベー暖手紙」だと。
空海にああいう手紙を書かせるとは、
最澄もけっこうしつこいというか
おねだりが過ぎるというか、
密教のことをよくわかっていないくせに
経典経典と、うざいなあ、
読んでもわからないだろう、
そんな背景があって、慇懃無礼な
アッカンベーレターになったのでしょう。
だからというのも変なのですが、
りんさまの以下のような
歯切れのよい啖呵風文体が気に入っています。
正直なところ、この文体のファンです。
『男の人が嫌いなわけじゃないけど
黙って読むだけにしてほしいわ。
当たり前のことなんだけど、
男の人はさ。
自分の射精への欲求を
最終的に反故にしてもよい、
なんて人はゼロに近いでしょ。
そのぐらいの相手への思い入れがないと
ビアンのタチとは張り合えないのよね、
正直なところ。
ペニスの代わりは
ディルドでも、こぶしでも
あるわけだからさ。』
・・・・
丑三つ時のお手紙のエロな部分への感想です。
自身の身体や性に関して、けっこう知らないこと、
気づかないことって多いのだ、ということに、
今回の交換日記風で気づかされました。
(1)潮
『私の体はまるで
出口に圧力をかけたホースのような勢いで
何度も、何十回も、潮を噴き上げていました。』
『私は、お潮を噴き上げてしまうのだろうなと思う前は、
万が一にもお小水の可能性があったら嫌!と
直前にトイレに行かせてもらってました。』
これは、りんさまがそうおっしゃるので信じますが、
あれはそういう気質の女性が感極まったときにする
おしっこだと思っていました。
あそこが驚くほど濡れる、興奮が昂進すると
膣から白いドロッとした液体(ナチュラルローション)が
でてくる、というところまでは納得できますが、
それ以上はなにかまやかしがあるのでは、と。
あれほどの勢いのある水分が、おしっこ以外に
どこから湧いてくるのかしらと。
と思いながら、りんさまのいちばん最初の投稿に戻ると
『ニ人目の彼女はすでに経験豊富でベッドの上が湖に
なるくらい潮を噴かせまくるのが好きな人』とあって、
最初読んだときはレトリックだと思っていたのが、どうも
そうではないみたい、ですね。
(2)フィスト
『でもまさか
丁寧に丁寧に毎日何時間も愛撫されたからといって
その結果相手の望むように手首まで飲み込めるとは
想像すらしたことはありませんでした。』
うーん、これに関しては、わかりません。お相手は、
彼女のフィストを飲み込んだ「りんさま」を観賞したかった。
りんさまの「開く資質」を見抜いて、そうできるという自信が
あったのですね。わたしが、わたしの指が深く入った
お相手のanusを愛でるのが好きなように。
(3)『清浄』とおしっこ
『私は、お潮を噴き上げてしまうのだろうなと思う前は、
万が一にもお小水の可能性があったら嫌!と
直前にトイレに行かせてもらってました。』
『A感覚へのご丁寧な説明・・・・・
そして疑問に思っていた清浄のことも。
心配があると、気が削がれますよね。』
というところと、以下の質問を組み合わせると
『外側だけの愛撫でらっしゃる?』
という質問の持つ含意も見えてきました。
お互いにお尻が好きということがわかっている場合は
会う前に自分で浣腸などもして中をきれいにしておくか、
会ってから前戯のひとつとしてお風呂でお互いに
お尻の中をきれいにしあうとかすれば、ことの最中に
快感の波をそういう懸念で途切れさせることはありません。
直前におしっこに行って安堵するりんさまと同じです。
出たのはおしっこじゃないぞ。
なかにはそうでない性向を持つ方もいらっしゃるかも
しれませんが(おしっこをしても気にしない、おしっこが好き、
相手におしっこをさせてしまってその羞恥心をセックスに
活用するのが好き、など)、そういうのはわたしの守備範囲外です。
「外側だけの愛撫だけ」だと、舌先が少し入るくらいまでなので
お風呂場で石鹸とシャワーだけでも十分に『清浄』です。
でも、あたらしいお相手がりんさまの前に現れて、その夜に、
そのお相手がたまらなく好きだと思うその勢いでセックスする
ことになって、ホテルでお風呂には入ったけれど、
そのかたがお尻が好きとは知らなくて、そのかたが、
Anusの内側に舌を深く挿し入れてきたリ、指を挿入してきたとして、
汚れているからイヤとりんさまが言ったとして、大丈夫よ、平気よ、
気にしないで、私は気にしないから、とそのかたが答えたとして、
その後は、どうなるのだろう。あなたのお尻、おいしいわ、
と、そのお相手に言われたらどうするのだろう。
りんさまの資質は
『おそらく、私の場合は
性交においての基本スタンスが
惜しみなく与える、というところにあるのだと思います。
・・・
同性においても、そうなのだと思います。』
なので、そのシチュエーションに、ある瞬間から、
急に同化するのかも。
そのとき、形而下の『非清浄』が、形而上の『清浄』に
転化するのかな。
では。
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