クリのことを洋子さんは「おさね」、じじいさんは「メシベ」、私は「貝柱」かな。
終わってから、洋子さんは私を見つめながら諭すように話し始めました。
あなたは私から離れたいと何度も思ったでしょ。でも、あなたにはできなかった。
私の執着が堪らなかったから。あらゆる愛撫に込められた自分に対するおぞましい
程の執着、それにあなたはエクスタシーを感じていたのよ。
オンナだから仕方ないわ。ただ刺激が欲しいだけなら、電マで自分でしても満足できる
筈よね。でも、実際は違う。人にイカされるからこそエクスタシーへと達する事が出来る。
私の気持ちとあなたの気持ちが交錯する所にエクスタシーがある。全てのセックスはSとMで
成立しているのよ。
逃れられないほど堕ちた時。オンナは初めて理屈じゃないオンナに生まれた悦びを知るのよ。
オンナって悲しい生き物だから、それぐらいの悦びがあってもバチは当たらないわよ。
大切な事は一人で幸せになろうとしない事。悦びは互いに交わって身も心もひとつになれたって感じた
瞬間に理性や迷いがあってはダメよ。溶けてしまいなさい。
セックスレスなんてウソ。オンナとしての本当のセックスをまだ知らないだけ。
知ってしまったら、必ず欲しくなる。
どこでスイッチが入るかはその人の人生そのものよ。
大抵の女性は自分がもっとメチャクチャになるほど感じられる事を知ってるわ。
好きな人に求められる悦びと心もカラダも上り詰める悦び。
嫌いな人に辱められ乱暴にされて自分が抗えず自分を見失う悦び。知ってしまえば忘れるなんて無理。
もちろんどちらも上手なセックス、オンナの弱さを知り尽くした上手なリードが必要よ。
責め方や愛撫の仕方は本来オトコでもオンナでも変わらないはず。
相手を悦ばせたければいくらでも熟練できるはずなのよ。
オンナの根っこはみな淫乱なのよ。
それを責めたり否定する世間は最低なの。
だから、綾子は恥ずかしがることないし、うしろめたく思うこともないの。
オンナは、自尊心を傷つけないように気遣いながら、辱めて、未知の自分を
引き出してくれる人を求めているのよ。
女同士はそれが自然にできる。ただ、私のようなバリタチって少ないから、
そうそう出会えないと思うわね。
わたしが嫌いなのは弱者を装う卑怯なオンナが多いと感じる事かしら。
自分で始めた事に責任も取らず被害者ぶるのは許せないわ。
その点、あなたは大人、最高よ、もちろんカラダも!
私は洋子さんの知性に感心してしまいました。
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