男もののスーツ着せられ、化粧もバッチリさせられて、
玄関出る時、沙織ちゃんが口元に微笑み浮かべ
「いってらっしゃい、帰り遅くなっても大丈夫だからね。」って。
それに答えるように
「遅くなったら、お願いね。」
景子さんも 楽しそう。
連れて行かれたのは駅の近くにあるビルの2階。
隅の方にあるブティック。
あんまり、お客も入ってない。
店に入ると店員さんが笑顔で迎えた。
「いらっしゃいませ、お久しぶりですね。 ?」
私の顔見た途端、顔が変わった。
まるで、見てはいけないモノ見るみたいに・・。
服を選んでる景子さんに耳打ちしてる。
私っていえば 所在なく 立ちすくむだけ。
やがて、景子さんが
「これなんて いいんじゃないかしら?」
って、ブラウスを手渡した。
「試着 してみたら?」
優しく言うの。 でも反論許さない響き。
手に取って試着室に入った。
胸の辺りが強調するようにデザインされたもの。
ふと気づいて鏡見ると、店員さんがしょっと開いたカーテンの隙間から見てるのが見える。
「ゆうこさん 着れた?」
言うより早く景子さんがカーテンを勢いよくあけた。
「よく似合ってますよ。」
店員さんが言いながら、脇から腰まで 手 当ててくる。
「ちょっと、。」
言ったんだけど、やめない。
「本当に似合ってるじゃない。 これ、貰おうかしら。」
景子さんの声で、手の動き 止まった。
ごめんなさい。 続き また。
※元投稿はこちら >>