誰もなにも言わない。
時間が止まってる。
景子さんの視線は ずっと股間に留まったまま。
やがて、沙織ちゃんのスワンボートが離れて行った。
それでも二人はじっと固まったまま。
湖畔の大きな時計見ると、まだ返すまで20分くらいある。
ポツリと景子さんが口開いた。
「ねえ、もうやめましょう。お互いの為にもね。」
私の目、じっと見ながら言う景子さん 子羊みたいに思えた。
意地悪したくなって、足 もう少し広げてみた。
景子さんの目、じっとみながら、でも彷徨ってる。
どうしていいのか解らないのか、時折遠くを見たりしてる。
「ママ、時間すぎちゃうよ!」
沙織ちゃんの声に、あわててボート 岸に向かわせた。
「もう、これっきりにしてね。」
景子さんのか細い声きいたの、岸に着く直前だった。
それから、家に着くまで景子さん、まともに私の顔見なかった。
ごめんなさい。続き 又。
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