本日18時より、ベータのお宅でA君の進路相談です。
出席者はA君、ベータ、社長さん、自衛隊地方連絡部の方それにチェリーです。
A君曰く。
「どうせ自衛隊に入るんだから、施設なんかで役に立つ工業系に進学したい。」
チェリー答えて曰く。
将来幹部にならないでどうする。広い視野を持つために普通科系に行け。
地連の方曰く、
「そうだね。一般隊員で良ければ工業系で良いんだけどね。」
社長さん曰く。
「A。お前、ゼロ戦知ってるか?」
おや~?何故この場でゼロ戦が出てくるの?
「知ってるよ。日本の生んだ世界一の戦闘機だ。」
「うん、それを設計した人の事、知ってるか?」
「映画で見たよ。堀越とかいう人だろ。
ぎりぎりまで細かな所まで設計をしたんだよな。」
「偉いとおもうか?」
「そりゃ、世界に誇る日本の宝のような人だから・・。」
「その世界に誇る日本の頭脳を、当時の軍人はぶったたいたんだ。」
ま、まさかー。チェリーも初めて聞いたよ。
「限られたエンジンの馬力で、速度も出せ、遠くまで飛ばせ、爆弾も積め、と軍は無理な事を
言ったんだ。
当然、設計師としては「どれかに絞ってください」というわな。」
そりゃそうだよね。
「それなのに、軍人は会議の席から堀越技師を廊下に引き出して、鉄拳制裁を加えた。」
シーン・・・。
「こんな軍人がまともな作戦を立てて、まともに部下を指揮できると思うか?」
A君、ごくって唾を飲んでやっと答えました。
「社長、本当の事?」
「まあ、俺がその場に居たわけじゃないけどな。
でも、似たような話はいくらでもある。
お前、そんな自衛隊員になるか?」
決まったね。
A君、視野の広さの必要性が分かったみたい。
普通科系の高校に進学することに決めました。
ベータ曰く、
「ねえ、N高校が良いわ。近いしA君の学力ならB判定。
男女共学になって歴史が浅い分、自由な雰囲気があると思うの。」
えーっと、N高校ってベータも進学希望じゃなかったっけ。
まあ、良いけどね。めでたしめでたし。
それから、ベータとお母さんの手料理で大盛り上がり。
軍歌が出る出る。
チェリーは「雪の進軍」「広瀬中佐」「海ゆかば」を覚えたよ。
社長さん曰く、
「軍歌は古いのが良いのが多いよ。
太平洋戦争のころので良いのは「空の神兵」くらいかな。」
じゃあ、それも教えてくださいな。
「おっ、会長。覚えるかい。よし、いくぞ。」
我が皇軍は舞い下る、我がますらおは、舞い下る、・・
気がついたら20:00。
お姉様、お帰りになるよ。大変だー。
てなことで、今日のお夕食はマーボ豆腐です。
空挺部隊とお豆腐は、何の関係もございません。
お姉様、ごめんなさい。
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