県内模試の結果が発表されました。
チェリーは県内総合5位でした。
緊張感無く取り組んだのに上がってました。
良いのかな?
それより嬉しかったのは、うちの学校の3年の順位が
平均で50番上がっていた事。
A君なんか、一気に300番駆けあがったよ。
彼は志望校A判定どころか、県下実業系高校トップ校も
B判定だ。すごい、すごい。
放課後の学級活動の時、担任先生が興奮してたね。
「皆、よくやった。
特に今まで下位だった者の躍進がすばらしい。
その点、今まで順位が良かった者は伸びが低いぞ。」
うん、それは真実でしょうね。
ところで、100番が20番上がるのと、10番が5番上がるの、
どちらが難しい?
「我が校の生徒が、皆で争うことなく順位を上げた。
先生の理想とするところだ。」
まあ、うちの学校だけ見れば、そう見えるよね。
でも、他の学校の生徒との競争って事は見えてないのかな?
お父様が口ずさんでいた昔の歌で聞いた事あるよ。
「誰かが勝てば、誰かが負ける。わはははは。」
この歌詞こそ真理だけどね。
放課後、一人で病院へ。
本当はお姉様と来たかったんだけど、犬の分際で我がままは
言えないよね。
抜糸は簡単に終わったよ。
でも、若手の看護師さん達から話し掛けられました。
「貴女、スノーさんの妹なんでしょ。」
「お姉さん、家でもあんなにかっこいいの?」
「一見クールだよね。でも、妹には甘いのかな?」
「ねえ、お姉さん、お付き合いしてる特定の女性いるの?」
「なぜお姉さんって、あんなにスタイル良いの?何か運動してるの?」
「お菓子とか、何が好きかな?」
質問責めにあったけど、お姉様を賛美する声を聞くのは嫌じゃないね。
そこに来た他の看護師さん。
「貴女、○○中学の生徒会長さんでしょ。」
うっ、まずいかな・・。
「やっぱり、そうだ。ブラディ・チェリーだ。」
あっ、それ、チェリーも忘れてた呼び名。
「この子、すごいんだよ。
自分の学校の生徒を守るために乱闘して、男子高校生5人を倒したって。」
「ああ、この子なの。
その後、残った10人を相手に、何時でも相手になってやる、って言ったって。」
「学校内に親衛隊とか組織してるんでしょ。」
違うー。どこで、そんな話になってるんだー。
私が一方的にやられたんだー。
親衛隊なんていないよー。
それまでお姉様を賛美していた看護師さん達の目つきも変わっちゃた。
早々に引き揚げさせていただきました。
噂って怖いんだね・・。
夜、お姉様にお話したら、大笑いでしたね。
まあ、良いか・・。
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