テニス部主将から聞いた事、全部お姉様にご報告しました。
お話しながら、何時の間にか涙が出てきちゃった。
お姉様、相槌も打たずにじっと聞いておられます。
ご報告が終わって、チェリーは頭を床に付けて言いました。
「ごめんなさい。」
この言葉しか出てこなかったの。
沈黙が続きます。
チェリーが恐る恐る顔を上げてお姉様を見上げると・・。
朝日のようなお姉様の笑顔。
「そうか、お前もててたんだ。
ああ、よかった。」
チェリー、????
「私の奴隷たる者が、相手の性別を問わずその位もてないでどうする?
私が会長だった時は大変だったよ。」
あのー、でもチェリーは色々な人の心を傷つけたんじゃないかと心配で・・。
「全くのノ―プロブレム。
相手が勝手に思って、勝手に傷ついただけ。
そいつの人生修業だね。」
これだけは信じてください。
私が思うのは、お姉様だけです。
けして、他の人に心を許すようなことは・・。
「分かってるって。
でも、ベータって子からは振られたろう。」
ガーン、い、痛いところを・・。
でも、お姉様も男の子におもてになったとは思いませんでした。
「私も凄かったんだよ。
私との交際を求めて、男女交えて総竦み状態だったよ。」
では、告白は受けなかったんですか?
「私に手紙くれた男の子がいてね。
資産家の子で英語とスペイン語を話せるって言ってたよ。」
それで、ご返事は?
「私に手紙を渡して1時間後に、返してくれ、って泣きついてきた。」
は~???
「50人位の男女の生徒から袋叩きにされかけたってさ。」
「袋覚悟で付き合いを求めたんなら、家畜位にはしてやったかもしれないのにね。」
ああ、そうですか。
なんだか安心しちゃったです。
「でも、ちょっとドキドキした?」
はい、お姉様。
「おいで。今晩は寒いから湯たんぽ犬が欲しいね。」
了解です・・。
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