レズビアン体験告白

台風の影響で、目下大雨警報発令中です。
お姉様、早く御帰りになれば良いのに。

学校の中もてんやわんやです。
毎日、生徒会室にトラブルが持ち込まれます。
大体は、場所の取り合いと学校当局に特例を認めてもらいたいとの懇願ですね。
ケースバイケースで裁いています。
ベータ、本当にチェリーの事、怖がってるみたい。
話し掛けない限り、自分からは話し掛けてきません。
それでも、職務は忠実にこなしています。
今は下手にモーションをかけないほうが良いみたい。
Ａ君は大活躍のようです。
クラスでボールを的に当てて得点を競うゲームを出店するのに、的の作成の責任者になってるそうです。
材料を社長さんの所から見つけてきて、それを自分で針金とかで固定して作ってるそうです。
今日の放課後、生徒会室のドアの所に立って中を窺ってるから、入るように言いました。
なに、どうしたの？
「会長、忙しいのにごめん。
　ちょっと英語教えてもらおうかと思ったんだけど・・。」
なんだ、水臭いよ。
うん、ここだね。比較級については、時々出題するからね。
良いとこ、気が付いたね。
「俺、グッドの比較級、最上級はグッター、グッテストって前の学校でダチから聞いたのに違ってた。」
ああ、そのギャグは私も聞いたこと有るよ。
大分昔の芸人のギャグらしいよ。
「くそー、俺、ばかにされてたんだ。」
ね、自分で知識を増やすと、色々見えてくるでしょ。
知ってて損は無いんだよ。
チェリー、ちらっとベータを見ました。
ああ、Ａ君にかなりの関心が有ると見た。
前に言った冗談、本当になるかもね。
良いんだ。
今のまま成長してるＡ君なら、ベータに釣り合うようななれるさ。
チェリーは、未練な事言わないようにしなくちゃね。

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