昨夜は珍しく涼しい夜でした。
夜中い御勉強を終わって、お姉様のお部屋の床で寝ようとしたら、
お姉様が寝たまま、手探りで足元の掛け布団を探していました。
そっと掛けてさしあげたら、急にチェリーの頭を両手で挟んで、
「まだ頑張ってたのかい?
私の子犬ちゃん。」
ですって。
小さな声で、はい、ってお答えしたら、
チューって音が聞こえそうな、激しいキスをしてくださいましたよ。
チェリーって本当に幸せな飼い犬です。
さて、おバカA君をせめて半バカくらいにするべく、今日も児童館で御勉強です。
「主語と述語ってどういう事?」
「名詞、動詞、形容詞、形容動詞ってなんだ?」
「せいしょうめいげん、って何を書いたんだ?」
ああ、国語もこの程度なんです。まだまだ前途多難か・・。
ところで、児童館には調理実習室があります。
2時間のお勉強のあと、Aにご飯の炊き方を教えました。
「何で、男が料理しなくちゃなんないんだ。」
バカ者、戦場にコンビニもマックも無いぞ。
自分でご飯を炊かずにどうするんだ。
自衛隊の人たちも、飯盒炊爨を習ってるぞ。
「うん、そうだな。戦争になったら、飯食べられないよな。」
これが電気炊飯器。分かる?
「俺の家にもあるよ。」
使い方は?
「良く分かんない。」
ご飯炊いたことある?
「全然ない。」
てなことで、まずお米の研ぎ方から。
チェリーが家から持ってきた2合のお米を研がせます。
間違っても、洗剤で洗わないでよ。ギャグにならないからね。
次が水加減。ちゃんと目盛があるでしょう。そこまで水を入れて。
昔の炊飯器は30分はそのまま置いとかなきゃいけなかったけど、
今はすぐスイッチを入れるんだ。
待つこと50分。
炊けたよ。あんたが炊いたご飯だよ。
「本当だ。飯になってる。」
本当に不思議そうにしてます。ああ、まだ聞いてないけど、こいつの家では
お母様がきっと忙しくてご飯炊けないんだろうな。
さあ、できたご飯食べてごらん。
まず、水で濡らしたしゃもじで全体を混ぜるの。
それから、最初に少しだけ小皿に盛って、神様のお供え。
児童館には神棚が無いから、今日は略します。
それから自分の茶碗についでごらん。
「炊きたての飯って良い匂いだな。」
そうだろう。世界で一番栄養価が高くて美味しい穀物だよ。
オカズがないけど、チェリー特製ニンニク味噌を持って来てるからこれでお食べ。
A君、すごくおいしそうに食べましたよ。
男の子の食欲って、やっぱり凄いね。
2合全部食べちゃった。
あんたの家にお米買ってる?
「うん、そのくらいある。」
じゃあ、これから朝ごはんくらい、自分で炊きなよ。
ニンニク味噌あげるから、明日は自分で炊いて食べておいで。
「うん、そうする。
ありがとう。いや、ありがとうございました。」
よし、良い子だ。お礼の言葉を言えたね。
今度はみそ汁の作り方を教えてあげるよ。
良い兵士は、食事に気を付けて、常に健康な身体を保持しておく
自己管理が必要だよ。
って、一人の時は残りの冷ご飯と冷えたみそ汁しか食べないチェリー
が偉そうに講釈します。
お姉様が聞いたら、吹きだしちゃうよね。
ヒロ様、建築関係のお仕事、身体が大変でしょうね。
きっと、食生活にも気を付けていらっしゃるんでしょうね。
チェリーも少しは見習わなくちゃ。
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