昨夜も勉強しましたよー。チェリーの頭は絶好調。脳内にワーグナーの
ワルキューレの騎行が響き渡ります。
そこに突然、ワーグナーをしのぐお姉様の声。
「チェリー、勉強は12時までって言ったでしょう。
もう1時半だよ。」
お許しください。お姉様。チェリーが悪うございました。
「ダメっ、すぐ寝るの。」
あわれ、チェリー犬は襟首を掴まれ勉強部屋から強制退去。
「すぐに、歯磨き、洗顔、オシッコねっ。」
はい、お姉様。すぐいたします。
おトイレのドア閉めたいけど、言っても無駄ですね。
ご主人様の見守る前でオシッコしたチェリー犬はお姉さまの部屋へ。
着せ替え人形みたいに、戦闘服(?)のトレーナー、デニムのミニ、
キャミソールを脱がされて、1日お姉様が身に着けてたライトグリ
ーンのショーツと白のTシャツを着せられました。
いつものように、床にチェリーの布団を敷こうとしたら、お姉様の
「今日は、こっち」の声より早く、チェリー犬はお姉様のベッドの
中に引っ張りこまれ、中でギュッと抱きしめられました。
懐かしい姉の香りと温かな体温が布団の中を満たしています。
ああ、お姉様。もったいなくてチェリー眠れないかも・・・・。
のはずだったのに、気が付いたら朝6時。いつ落ちたんだろう?
お姉様を起こさないように、そっと布団から出ようとしたら、また
お姉様から襟首を掴まれました。
「だめっ、チェリーも2度寝するの。」
はい、仰せに従いますよ。お姉様。
今度はチェリーがお姉様のお顔を、薄い私の胸に押しつけました。
お姉様ったら、今度は赤ちゃんのふりしてます。
だめですよ。チェリー、まだおっぱい出ません。
いくら吸ってもだめですってば。ああっ、いじわるなお姉様。
チェリーは番犬なのに、お姉様の布団に寝せていただいて、こんなに
可愛がって頂けて、なんて幸せなんだろう。
明日から学校です。今日は早く休みますね、お姉様。
お休みの時、おみ足が寒かったらチェリー犬をお使いください。
おやすみなさい。
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