また大雨が降るみたい。
ヒロ様、高い所の作業なんかもあるんでしょう?
足場が悪い時なんか、怖いでしょうね。
どうぞ、無事故でお仕事なさってください。
昨日書いたとおり、チェリーはベータにお勉強を教えてあげてました。
通りかかったベータの友達が
「あっ、ベータたらいいな。会長からお勉強教えてもらってる・」
貴女にも教えてあげるよ。分からない問題あるの?
そう言ったのが昨日の午後3時30分ころ。
それが今日の同時刻、30人以上が生徒会室の隣の教室に押し掛けてました。
夜和子ちゃんと付録ちゃん3人組もいたよ。
1年から3年まで、もうめちゃくちゃ。
「会長、教えて。」
えーっとね、これはね・・、1年の数学だから・・。
「これなら私も分かるわ。私が教えてあげる。」
夜和子ちゃん、ナイスサポート。ありがとね。
3年の人は、下級生に教えてあげてね。
その代り、自分の分からない問題はチェリーが教えてあげるから。
どんどん、後から参加してくるよ。
教室1つじゃ入らないよ。
半分は隣の教室に移動して。
あれ、テニス部主将。なんで、あんたがいるのよ?
あんた、中間試験じゃ10番台だったじゃないの。
「これは、つれないお言葉。
私も、閣下の大いなる恩沢に浴したく、参上つかまつりました。」
いいわ、お入りなさい。
分かってるって。
貴方、教えてもらうためじゃなくて最初から後輩に教えるつもりで来たでしょう。
最終的には二つの教室がいっぱいになっちゃた。
そこに、放課後の先生の見回りです。今日は体育の先生だ。
「会長、行事で教室を使う時は許可を取らなきゃだめだろう。」
いいえ、行事ではありません。勉強を教え合ってるだけです。
「勉強の教え合い?うん、ならば良し。」
行っちゃた。話の分かる先生で良かったよ。
チェリー、一つだけ気になってました。
サブ。ここには来ないでね。
これは生徒会の仕事じゃないの。
チェリーが個人的にやってることが大きくなっちゃただけ。
貴方は後で後悔が残らないように、自分の時間を全て自分の勉強に使って。
今回の試験はチェリーもトップを獲れる確たる自信は無いよ。
でも、今のチェリーにとっては、試験の順位もベータ達を教えてあげるのも、
同じ位の価値があるの。
お互いに、自分の信じる時間の使い方をして試験に臨もうね。
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