夏ですねー。暑いよねー。
今年もまた、学校で幽霊だの祟りだの言い始めたよ。
これも夏の風物詩だね。
昨日、どこかの高校で女子生徒が集団ヒステリーになったて
新聞に書いてあったよ。
うちの学校でも、どこどこのトイレに一人で入ったら人の気配がする。
とか、近くの交差点で夜に跳ねられて死んだ人が立つとか、賑やかいよ。
チェリーは基本的に魂を信じてるけど、死んだ人の魂がこの世に残るって
ほとんどないと思ってる。
皆、ご先祖様とか氏神様とかから導かれて、行くべき世界に行くんだ。
交通事故で死んじゃった男の子もそう言ってた。
祟りとか地縛霊とか言ってる不思議な現象はあるとは思うの。
でも、それはほとんどが死んだ人の霊じゃなくて、生きてる皆が
「あそこは気味が悪い」とか「人が死んだ所だ」とか意識した念が集まった
結果じゃないかな。
先日、お姉様からチェリーの頭の中にレット・イット・ビーが送られてきました。
それから考えると、いつもってわけじゃないけど、人間の精神が集まって何かの
物理的な作用をするってこともあり得ると思うよ。
神主さんがするお祓いとか、霊能力者のする除霊とかは、その集
まった念を文字通り払っちゃうんだ。
風が溜まった汚れや悪臭を吹き飛ばし、日光がバイ菌を殺菌するみたいにね。
以前、一人で夜にお留守番するのが怖かった頃、お姉様にお尋ねしたことがあります。
一人でいる時、怖いお化けの気配を感じたらどうしたらいいの?
お姉様のお答。
「目を閉じて、心の中で美しい朝日がどんどん昇っていくのを思い浮かべ
てごらん。
周りには気持ちの良いさわやかな風も吹いているって。
そうしたら、気味の悪い気配なんて全部吹き飛ばされるから。」
今でも、チェリーは少し気味悪いなって感じる所なんかで、この術を使います。
でも、周りが騒いでも、そんな話は無視するのが一番良いみたい。
現実世界のチェリーみたいに、変なやつらに関わりを持つと食ってかかられるよ。
そんな話を放課後ずっとベータにしてあげてました。
途中までは、お勉強を教えてあげてたんだけどね。
ベータなんかの歳が、一番オカルトに影響されやすいよね。
中2病ってやつかな。
オカルトなんか興味を持つより、現実社会の方がずっと不思議で面白いよね。
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