お姉様、お帰りになったよ。
午後6時丁度です。
今朝5時ころ、不思議なことがありました。
チェリー、お姉様の枕を抱えて体育座りでお姉様の事を考えてました。
お姉様の事を考えながら、頭の中でカノンの音楽を流していたの。
繰り返し繰り返しカノンを頭の中で流していたら、急に「お姉様に届いた。」
って感じました。
何故かはわかりません。ただ、そのように確信があったんです。
そのままカノンを流し続けていたら、急に頭の中に、ビートルズの
レット・イット・ビーが流れ始めました。
レット・イット・ビーなんて、ほとんど聞かない曲なのに・・。
しばらくして、お姉様の「仕事は成功。今日夕方6時に帰る。」というメッセージ
が浮かびました。
何故お姉様からのものかって言われても分かりません。ただ、そう確信しただけ。
それっきり、頭の中には何も浮かばなくなりました。
午後6時、チェリーが待ち構えていたら、お姉様帰ってきました。
お帰りなさいませ。お姉様。お疲れでしょう。
「チェリー、今朝カノンを送ったね。」
じゃあ、レット・イット・ビーは?
「うん、私が送った。お前もできたんだね。」
やっぱり。すごいや。お姉様とテレパシーが通じたんだ。
お姉様、テレパシーが使えるんですね。
「昔ね。チェリーくらいの頃、凝ったことがあるよ。」
「でも、今は忘れた。お前も忘れなさい。」
えー、どうしてですか?素晴らしいことなのに・・。
「何も良いことはないよ。携帯やメールの方が確実で早い。」
はい、それは確かに・・。
「他の人に無い能力を使いたがれば、絶対に不幸になる。」
「前にも話したろう。お釈迦様は超能力が出ることと悟りとは
何の関係もない、って言ってるよ。」
うーん、そうなんですね。
「中2病って流行ってるだろう。まさに、この類だよ。
ある程度、何かの能力が出やすい年頃なんだろうけど、
けっして役に立つ継続的な能力じゃないからね。」
はい、分かったような気がします。
「私と遊ぶ程度のなら、テレパシー送っても良いよ。
お前、また虐めてもらいたいって思ってるだろう?」
わーい、当たりです。今晩、良いでしょうか?
「だーめ、お前、昨夜寝てないだろう。
超能力が無くてもその位分かるよ。
今晩は、一緒に早くお休みだ。」
チェリー、がっかり・・。
まあ、いいや。
明日、いっぱいサービスしてさしあげようっと。
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