レズビアン体験告白

下校する時、アルファ、ベータが付いてきます。
もう大丈夫って言っても聞かないの。
３人で歩いていたら、きれいな女の人から呼びとめられたよ。
確か会ったことのある人なんだけど、思い出せないよ。
「貴女の心の平安は得られましたか？」
思い出したよ。５月の合宿前に会ったキリスト教のお姉さんだ。
今日は一人なんだ。
お陰さまでとても幸せですよ。
「貴女とお話して、私も神が悪魔をお救いになるのか考えてみました。」
ああ、大丈夫ですよ。彼は自分の意志と力で救われるから。
お姉さん、ぎょっとした顔。
あのね、悪魔ってキリスト教の神から見た時の呼び名なの。
「では、貴女は悪魔の正体が分かるんですか？」
うん、悪魔も神様なんだ。
「そんな、悪魔は神から創造されたものです。」
違うよ、神様も悪魔もみんな自然に生まれたの。
「では、貴女の言う神とはなんですか？」
うん、この世の中の全部が神。山も川も海も家も道路も全部神様。
「世の中全てに神が宿るというアニミズムですね。
　もっとも原始的な宗教観です。」
でも、優れた技術より原始的な事が正しいこともあるよ。
自動車乗るより歩く方が絶対健康に良いよ。
「では、人間と神の関係はどうなるんですか？」
うん、人も神様なんだ。ここにいるアルファもベータも、貴女もね。
「そんな神は理解できません。」
神って理解するもの？自分で感じたら良いんじゃないの？
私、いっぱい神様を感じられて幸せだよ。
さあ、アルファ、ベータ。行こうか。
呆気にとられたお姉さんに構わず歩きだしちゃいました。
アルファ、ベータが盛んに感心します。
「会長、宗教をお勉強したんですか？」
ちがうって。これこそ「けむに巻く」ってやつだよ。
口くるまに乗せるってやつ。
貴方達はこんな無毛な論争しちゃだめだよ。
あはは、１カ月前はこんなお姉さんの言葉に悩んじゃったんだね。
チェリー、単純だね。
バイヨネットまで送ってくれた二人を見送って店の中に入りました。
お客様がいらっしゃらない。お姉様達、奥でお茶会の模様です。
「そしたらね、チェリーたら・・・」
「ふーん、それで？」
「うん、あんまり可愛いから・・」
「わー、スノーいいな、私もその場に居たかったな。」
おや、チェリーの事話してる。
どうも誉められてるみたい。
遅くなりました。チェリーです。何のお話ですか？
理子様がニコニコしてる。アズ様がニタニタしてる。
ゆっこちゃんが顔を真っ赤にして立ってる。
お姉様、何のお話してらしたの？
「お前の、初オナニーについて。」
わー、わー、お姉様のイジワル。チェリー、恥ずかしいよー。
「スノーのお姉様冥利に尽きるわね。」
理子様まで・・。
アズ様は当然のようにチェリーのお尻を触りながら、
「うーん、それで感触が変わったのか？」
立ちすくむチェリーを後ろからお姉様が抱きかかえてくださいました。
ここに居る皆が神様じゃない訳が無い。
そう思うでしょ。
ヒロ様も一人の神様ですよね。

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