イジメっこ4人組、ゆっこちゃんの学校のワル。
全部、お姉様に報告しました。
「チェリー、お前もトラブル抱え込むタイプだね。」
はあ。そうですか?それって、悪いことなんでしょうね?
「ずばり、昔の私にそっくり。」
やったー、うれしい。私、お姉様に似てるんだ。
「でも、問題が難しくなったのも確かだよ。」
「私にも、ちょっと先が読めないな。」
はい、でも問題が起こってから考えれば・・。
「うん、チェリーの得意技だね。でも、切れるカードは多いほどいいからね。」
お姉様のご命令で、今朝スイートポテトを焼きました。
できあがった物をきれいな紙箱に入れて、お姉様のお供です。
着いたのは上品な高級食器を扱うお店。
お姉様は慣れてるみたいだけど、チェリーはちょっとビビるね。
奥の応接室のテーブルに案内されてました。
お姉様はお座りになりましたがチェリーはその後ろで立ったままです。
すぐおいでになったのが、25歳位のすごく上品で優しそうな女性。
一見して、理子様のそのまたお姉様って感じの方。
お姉様がすぐ立ち上がって御挨拶しました。
「スノー、めずらしいわね。」
「お姉様、ご無沙汰いたしております。」
お姉様がこんなにへりくだった話し方をされるの、初めて見ました。
「まあ、可愛い子。この子がチェリー?」
「はい、私の妹のチェリーです。御挨拶なさい。」
初めまして、チェリーと申します。よろしくお願いいたします。
「摩耶です。お目にかかれて嬉しいわ。貴女もお座りなさいな。」
いえ、若輩者でございます。どうか、このままで。
摩耶様、優しく肯かれました。
後は、お姉様と世間話をなさっておられます。
途中、チェリーの学校の話しが話題になりました。
「今は、この子が生徒会長です。」
「あら、姉妹で私の後継者ね。」
「はい、私が会長の時は、お姉様からの助言で助けられました。」
「じゃあ、今は貴女がこの子を助けてあげてるわけね。」
「ええ、まあ。この子も私と一緒で何するかわからない子ですから・・。」
摩耶様、またチェリーを見てにっこりと頬笑まれました。
本当に美しい方・・。
「チェリーちゃん、こちらにおいで。」
はい、失礼いたします。
「顔を良く見せて。」
チェリーは、お姉様に対してするのと同じように、摩耶様の前に膝まづき顔を上げました。
「スノー、良く訓練された子ですね。」
「お恥かしいです。」
「貴女が教えたのではないでしょう。この子、自分で身に付けましたね。」
「はい、私には出来過ぎた妹です。」
「分かりました。いつでも来させなさい。」
「ありがとうございます。」
何の事か良く分からないけど、摩耶様がチェリーの学校の生徒会長経験者であり、
今でもお姉様達に強い影響力を持つお方であることは分かりました。
えーと、大御所っていうか、元老っていうか・・。
どうやら、チェリーはお目に適ったみたい。
でも、凄い緊張でした。いえ、怖かったかな。
お姉様以外の方で、初めて怖さを感じました。
摩耶様t
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