久しぶりの学校だー、って大げさなチェリーです。
皆、疲れが残ってないかな―。
チェリーは天邪鬼だから、周りが疲れてるのを見ると元気になるんだ。
さすがに木曜日は辛かったけどね。
朝礼で校長先生が、合宿参加者全員を誉めてくださいました。
「全員が自主的に助け合って目的を達成した。青年に家での積極的な活動も素晴らしかった。」
校長先生。最高齢の貴方が、最後尾で行方不明者の捜索に行くって言ったの、全校生徒が知ってます。
指揮官の率先垂範が全校生徒を動かしたんです。
でも、遭難未遂は学校新聞にはオフレコってことで話しが付いてますので・・。
すでに情報操作を行ってるチェリ―です。
生徒会長からも一言。
「合宿に参加できず学校を守ってくれた人達、お陰で無事終わりました。本当にありがとう。」
少し的外れだけどお姉様から教わったチェリーの信念です。
後方治安が安定してなければ前線将兵は戦えないよ。
生徒会室でのサブの態度が微妙に変化しました。
毒舌は相変わらずだけど、チェリーの前に立つ時、かかとを打ちあわせて気を付けするの。
以前は校長先生の前でしかしなかったのに。
お姉様にサブの言っていた「ノブレス・オブリージュ」について聞いてみました。
「高貴なる義務」じゃなくて、「高貴なる者の義務」でした。
英国の貴族が、普段は庶民に比べて贅沢な生活をしているけど、一度戦争が起これば、
進んで危険な任務に着くことだそうです。
だから大人になれば優雅な生活をするけど子供の時は厳しい躾けと訓練を受けるんだって。
確かにサブは立ち振る舞いは気取ってるけど、色んな面で努力しているのは認めます。
きっと合宿から帰ったその日から中間試験に向けて勉強してるな。
そうはいくか。チェリーは貴族じゃなくて奴隷だけど、ご主人様は世界一の方だぞ。
表の顔はエリートの生徒会副会長。裏の顔は、お姉様の奴隷チェリーのそのまた家畜にしてくれる。
いえ、別にチェリーの足を舐めなくても良いんだよ。
チェリーは犬だからお姉様のおみ足を舐めるけど、サブには牛や馬みたいにもくもくと働いてもらうから。
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