お姉様達にお話ししました。
悪魔が可哀想だって思うチェリー、間違ってますか?
3人とも静かに聞いてくれました。
チェリーが話し終わって沈黙の一呼吸。
突然、お姉様が立ちあがっておっしゃいました。
「たとえ一敗地に塗れようとも、それが何だと言うのだ。
まだ、不淘不屈の闘志まで奪われたわけではない。」
えっ、誰の言葉ですか?
「地獄に落とされたルシファーの言葉だよ。
書いてあるのは、失楽園だったかな。」
確か、魔王ですね。
「そう、天使の時はもっとも美しく賢い天使だったんだ。
明けの明星の化身だね。」
彼は絶望はしてないんですね。
「うん、素晴らしいじゃないか。
形勢絶対不利、しかも悪と決めつけられたにも関わらず、
未だ自分の夢を捨てないんだ。」
悪魔って、人間と同じなんですね。
「キリスト教ではそうだね。
でも、仏教なら地獄の悪魔でも救うよ。
それが慈悲だよ。
お前も戦って勝つ事だけでなく、相手を救えるようになるんだよ。」
はい、お姉様達みたいにですね。
うーん、最近チェリー、合宿が心配なばかりに先生の批難ばかりしてたかな。
心が狭かったね。
気をつけようっと。
。」
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