部屋の前に着くと彼女がドアを開けて招き入れてくれた。
好きな人の家とか初めてだしちょっと緊張する。
今まで付き合った人はいたけど実際は私の家かどこか出かけるかしかなかったから
これが本当に初めてで緊張して少し声も震えてた。
「お邪魔します」
とりあえずソファに座っててと指示をされたので部屋にある少し大きめのソファに
座ってた。
お茶の用意でもしてるのかな?とか思いながら彼女がくるのを待ってたらキッチン
から何か音がする。何をしてるのかな?
何か聞いたことある音だな…と思いちょっとキッチンを覗くと彼女がシェイカーで
カクテルを作ってた。
真っ赤なカクテルだった。
それをグラスに入れて私に渡すと彼女は私に向って座る。
「それ飲んでみて?」
って言われた。私は一口カクテルを口にすると味はカシスとイチゴの味がした。
「それお前が好きかなって思って作ったん。お前っていちご好きやろ?」
その言葉を聞いて私は思わず目線をそらしてしまった。
「私ね、バーテンは仕事だから普段は店以外で他の子にカクテルなんて作らないん
だよ。作るのはね特別な子って決めてるの。」
「はい??それってどういう意味ですか?」
気が動転してていまいち状況がわからなくて聞いてしまった。
彼女は隣に座ってきて
「いい加減わかって?だから…お前の事は特別な子やって言いたいの。お前と同じ
気持ちなの」って言いながら頭を撫でてくれました。
私はその言葉がどういう意味かわかって思わず泣いてしまいました。
「私、まだ好きでいていいの?本当にいいんですか?」って何回も聞いてしまって
彼女は笑いながら私の頬にキスしてきました。
「これでも信じれないの?実は恋人を作るのは4年ぶりやったりするねん。4年ぶ
りに付き合おうって思ったんやからこの気持ちはわかって?」
少し困った顔をしながら言う彼女が何かかわいかったから私はぎゅっと抱きつい
た。
それから付き合ったけど家にも行ったり、デートしたけどエッチな事一つもしてこ
ない。
何かきっかけがあればいいのかなと考えてる私でした。
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