「あら、もうイクの、まだダメよ、もっと楽しまなきゃ」
完全に立場が変わっていました。
「ほら、もっと腰を突き出して」
先程まで睨みつけていた厳しい私の表情は快楽に悦び、更なる刺激を求めるように彼に身を任せていました。
力の抜けた身体からチノパンとトランクスは膝まで下げられ、勃起したペニは上を突くようにヒクつきながら剥き出しに晒されました。
「ああ、凄く硬いわよ」
外気に解放されたペニスは猛々しく上を向き、彼の手の中で激しく脈打っていました。
「気持ちいいでしょ」
「あぁ、、はい」
彼は勝ち誇ったように私を見つめ、たっぷりの唾液を鬼頭へ垂らすと手の平でヌルついた肉棒をしごいてきました、そして、今度はそれを舐め取るようにザラついた舌で根本から鬼頭の尿道口まで、四方から舐め上げ最後は深く喉奥まで咥えてディープストローしてきました。
ジュボジュボとする口淫の音、そしてヌチュ゙ヌチュ゙と手淫の卑猥な音が他の客に聞こえそうな程にもしながら、楽しむように愛撫を繰り返してきました。
休みない快楽に私は身悶えし、行き場のない手は彼の頭や背中を撫で、漏れる吐息をこらえていました。
深夜のポルノ映画館とはいえ他に客もいる中で、下半身を露出させ見知らぬ男に手でしごかれ、その口淫に今にもザーメンを吐き出そうとペニスを震わせている。
変態と言われてもいい、笑われてもいい、男のプライドなど捨て早く快楽の絶頂を味わいたい、改めて性欲という欲求の強さを感じていました。
「あぁ、イク、出そうです」
「イキたいの、おにいさんザーメン出るの」
「でそうです、イキたいです」
「可愛いわね、気持ちいいのね」
「あぁ、いいです」
彼は片手で私のペニスをしごきながら、シャツを捲りあげ私の小さな乳首にも舌を這わせてきました、ヌルリとした舌先は疼いた乳首を舐め、吸い、そして自らもベルトを緩めズボンから勃起したペニスを取り出すと、そこへ、私の手に握らせてきました。
初めて握る同性の性器、柔らかい肉の塊がいやらしく手に伝わると、いっそう興奮が増してきました。
「あぁ、いいでしょ、気持ちいいわよね」
「あぁ凄い、んんっ」
むくむくと手の中で膨らみ硬さを増す彼のペニス
「もっと強く握って」
いやらしい…男なのに、自分の性器ですらグロテスクに思えるのに、それが見知らぬ相手の物だというのに、今は身体を熱くさせる卑猥な性具にしか思えないでいた。
彼は言いながら、手を休めることなくペニスをしごいたり、乳首を弄ったりと常に私の興奮と快感を保つようにしていました、逆に焦らさてるかのように、彼の指先一本さえ振れる度に私の身体はビクついていました。
「あぁ」
「我慢できないの」
「はい、もう出そうです」
「いいわよ、いっぱい出してみて」
彼はもう一度私の乳首やお腹にキスをすると、そのまま大きく開いた脚の間の下腹部へ顔を埋め、舌先を鬼頭にあてがい、激しく肉棒をシゴき射精へと導かれました。
そして次の瞬間、溜まりに溜まった精子が、彼の口めがけて弾け飛びました。
初めて会う相手なのに、躊躇しても勢いづいた精子は止めるすべもなくドクドクと吐き出されていきました。
「あはぁ、あぁ」
最大限に高められた快楽の波が私の全身を駆け巡り、歓喜にうっとりとし、こわばった身体からは力が抜け落ち、支えるように深々イスのもたれかかり余韻に浸りました。
徐々に小さく姿を変えるペニス、それでも彼は最後の一滴の精子まで吸い取るように口から離さず、ジュルジュルと吸い上げていました。
「美味しかったわ、初めてなのここ」
「初めてです」
「また来てね」
彼は口についた唾液と私の精子を手で拭くと、ズボンを上げ何処へともなく消えて行きました。
あれから十数年、未だにチノパン越しのペニスへの熱い吐息を思い出しては、時折、下腹部が疼いてしまいます。
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