軽く辺りを見渡し先程の男の姿がいない事を確認すると、薄く目を閉じ眠ったふりをしながら、胸の前で組んでいた手を下腹部へ下ろし、片手で隠しながらもう片手の指先で鬼頭を撫でてみました。
気持ちいい感触。
自分で自分を焦らすよう撫でては、止め、止めては撫でるを繰り返していました。
少しづつ高まる淫らな気持ちに、先程の男に触られた感触がよみがえってきます。
キモい男とはいえ紛れもなく彼の手に反応した自分のペニス。
思ってはいけない、なのに彼に触られたようにチノパンごしペニスに指を這わせました。最も敏感な裏スジを擦ると、ビクビクと肉棒と化したペニスが反応してきました。
気持ちのいい感触に、このまま最後まで射精したい気分にかられながらも、トランクスが汚れる事にためらい、手を緩めたりしていました。
そんな事を数回繰り返していると、ふいに右隣に人の気配を感じました。
同時にすぐ耳のそばで「映画いやらしいよね、興奮するよね」先程の彼の声が聞こえてきました。
指で弄る姿を見られた、彼に弱みを見られたように急に恥ずかしくなり、私はさりげなく触っていた手を止め、眠ったふりをしました。
おそらく彼は後ろにでもいて私を見ていたのでしょう。
「おにいさんも気持ち良くしてあげるからね」
尚も彼は耳に息がかかるほどに顔近づけいやらしく囁いてきました、そして最初のように片手を私の膝の上へ置くと、ゆっくりと太ももをまさぐりだしてきました。
内腿を撫でながら、妖しげな手は確実に膨らんだ下腹部へ這い上がってきます。
「あぁ、おにいさんの大きいわね、もう、こんなに固くして」
トランクスの中ですっかり勃起したペニスはへその方へと反り返り、チノパンの上からでもわかる程に膨らんでいました。
彼の手はその根本から固さや大きさを確かめるようにペニスに指を回しては手の平で包み上下にしごいてきました、時折、強く握られると射精感をあおられ腰が動いてしまいました。
「ちんぽ気持ちいいでしょ、もっと気持ちよくなってみて」
そう言うと彼はチノパンの上からペニスを咥えるように唇で挟み付けフーッと息を吹きかけてきました。
「んんっ」
チノパンとトランクスの布地を通して熱い吐息が鬼頭に伝わってきました、その快感に思わず声が出そうになり、唇を噛みしめて声を殺しました。
さっきまでのように抵抗しなければ、こんな男に触られ感じるなんて、そう思いながらも高まる性欲は身体をいやらしく敏感に変え、射精という快楽の頂きを求めていました。
明らかに起きている事は彼には分かりきっていても、目を閉じ眠ったふりのを続けました。
「任せて、優しくするから 」
抵抗を見せない私に彼は手を進め、手際よく私のチノパンのベルトを外すとトランクスまで露出させました。
「ほら、おにいさんのもうこんなになってる」
「んんっ」
自分でも、もしかしてとは思っていましたが、露わになったトランクスは鬼頭の辺りが先走りの我慢汁が滲み、色濃く染みを作っていました。
「凄い、ほら、ヌルヌルして気持ちいいでしょ」
私の反応を楽しむように、彼は中指の指先で鬼頭の割れ目を擦り、滲んだ我慢汁を鬼頭全体にまぶすように愛撫を繰り返していました。
それだけでも気持ちいいのに、次の瞬間あまりの快感に腰を引き、声が出ないよう口元を手の甲で抑えました。
トランクスの中にあったペニスが一際生暖かい感触に包まれたのでした。
吐く息も臭いような彼の口が私のペニスを飲み込んでいたのです。
それなのにねっとりした彼の口の粘膜は気持ち良く、更にナメクジのような舌がいやらしく鬼頭のカリの隅々まで絡みついてきました。
時折唇で強く挟み付けては、上下にスライドし溜まった唾液ごと吸いこまれるとペニスはビクビクと震える程に射精を待ちわびてきます。
堪らずに彼の顔に手を当て「だめ、止めて下さい‥あぁ、出る」
情けない程に、私は小声で彼に哀願していました。
その言葉に彼はあと少しでイキそうになったペニスから口を離し、根本を強く握りザーメンの放出を押さえました。
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