咥え始めると、Tさんは「おぉ、、いいねぇ。」とこちらを見下ろしながら言いました。不意に上を向いて見ると、当たり前ながら、あのいつも見る警備員さんの顔が有り、一瞬戸惑いを感じ視線を外してしまいました。
Tさんの前に膝をついて屈み、自分の目の前にある太ももに軽く触るようにして手を添えて、少しずつ咥え込んで舐めていました。「あぁー。」と少し背中を仰反るようにして気持ち良くなってくれていて、こちらの髪の毛を触りながら「ねえ、チンコ、好きなんでしょう?」と また言われました。
こちらの髪の毛で手遊びをするかのようにいじり触わられ、お次は両耳を触りながらの手遊びをされていました。それが、なんとも言えない感覚でした。
耳元を触られる事に慣れていないのもありますが、くすぐったくて気持ちが悪いような、Tさんの指先からいやらしさを直に感じているような、変な感覚でした。
我慢もしにくいようなこそばゆさがあり、眼を瞑ってそれを耐えました。
考えてみると、男性とのこういった経験はどこか非現実的で、現実の生活とは切り離された世界だと個人的には思っていた、いえ、そう考えていたのです。
日常の生活を考えると、このような時間は到底周りに言えるものではなくて、相手が居ないと成り立たないはずなのですが、「今の時間は、自分の中の妄想の延長なんだ。」と勝手に割り切ってしまっていたのです。
今回のような身バレをした状態というのは、自分の考えとは矛盾をしているようですが、現実と、このいやらしい時間は、完全に別物にしておきたいという想いから来る逃避なのではないのかな。と、ふと思いました。
いつの間にか考えが過ぎて、舐める口元も止まってしまっていました。
「疲れたのかな?もう少し続けてよ、杏ちゃん。」とやりとりのメッセージの際に伝えてしまっていた名前を呼ばれました。名前を呼ばれたことで、そこでまた現実に戻されそうになりました。
ソワソワしてしまうので、今は考えないようにしようと無心でくわえるも、Tさんからは「いつもこうやってショッピングモールの人を舐めてあげているのかな?」と現実世界での話を投げかけられて困りました。
もちろんTさんに悪気は無いのかもしれません。性の関係を根本的に割り切っている人、それとも受け入れている人、また考えが違う人、色々いるでしょうから、現実の事を聞いてくる事は、秘事としている自分からしたら嫌なだけだったのですから。
「ショッピングセンターの店長のとか、しゃぶってあげてるんじゃないの?」
立て続けに質問をして来るTさんの表情から察するに、これは何かを探っている、勘繰っているというモノではなくて、そうであったら興奮するんだけどな。というニュアンスでしょうか、コチラをいやらしい存在にしたいような、そんな風に聞こえました。
しかし、そこでは乗らずに愛想笑いをして、また咥え続けました。もちろんショッピングセンターの人のなんてしてあげた事はありませんでしたが。
頭の中が現実を忘れたいのに、そうして思い起こされ、考えすぎて疲れてしまい、また度々とフェラも止まってしまいました。
またTさんは悪気なく「エロいね。毎日誰か誘ってトイレでエッチな事してんじゃないの?」というような質問をしてきました。どうしても、そういう存在に仕立てた上で今の時間を興じたいのでしょう。
愛想笑いで話をかわすのも、それはTさんの求めている答えでは無いのだろうと察しました。だったので、「そうだったらどうします?」と、やや挑発的な返答をしてみると「そうなんだ、エッチな子だね。」と不敵に笑いました。
フェラを止めると、今度は半裸にされて胸を刺激されました。押し倒されるように芝生に寝そべって、Tさんの大きな身体に覆い被されながら、胸を刺激されました。ベロベロと胸全体に舌を這わせたり、先端を吸われたりと、遠慮なくそうされていました。首元も舐められまた胸に戻りと、太い舌をずっと這わされていました。
Tさんのメガネが曇るくらいにそれが続くと、またこちらのアソコを触り出して来ました。息遣いを荒くしながら少し雑にそうされていました。しかしその太い舌を這わす愛撫に視覚的ないやらしさがあって気持ちはピークに達していて、そこで果ててしまいました。
Tさんは アッ とした顔をしてからすぐさまに口に咥え込んで、ジュルジュルと音を立ててソレを飲んでしまいました。
恥ずかしさと、一気に訪れて来た冷静さがTさんのその姿を異様なモノとして見せました。Tさんは、次はコッチの番だとそんなつもりか、それとも完全に冷めてしまう前にという思惑か、大きな身体起こして近寄り咥えるように目の前にアソコを出して来ました。
どうしようと思いましたが、致し方なく咥えました。もう、頭の中は現実にいました。切り替わってしまったのです。Tさんは急ぐようにしてコチラの頭を軽く手で抑え、軽く腰を振ると、昂って来たのか、「かけていい?」と言いつつ口から引っこ抜き、舌を出してを言われて、こちらの舌をまるでパレットに絵の具を出すかのように白いモノを流すと、そのまま手で扱いながら頬に塗りつけられました。
その時間はいやに長く感じました。1分や2分くらいだったと思われる時間は数倍に感じました。耐えたというほかない時間でした。
やっと終わった、と呆気に取られているのも束の間に、Tさんはこちらに顔をあげるよう指示をして、白いモノが付いた左頬から口、舌から落とすように出してしまった白いモノを、にやりとしながらジーッと見ていました。
事が終わり、服を着直して、そこを出ました。歩きながら帰りに見つけた水道で軽く顔周りを洗って口を濯ぎました。
コチラとしては直ぐに解散したい思いはあれど、Tさんは一緒について来て、「明日は仕事?」と聞いてきました。まるで同僚に話すかのように自然に聞いて来ました。そこでも現実との狭間にいる空気から受け答えに戸惑いが出てしまい、明日は仕事ではあったのですが、「わからないです。」と、自己防衛からか悪い意味も騙すつもりもなく、とっさに嘘を付いてしまいました。
公園で別れてからも、Tさんから何回かメッセージが来ていました。【明後日にまた話そうね】【また興奮して来たよ。次はうちにおいでよ。】という感じでした。さすがに微妙な気持ちから、お返事は出来ませんでした。
ひとまず嫌われたりとしている様子ではなかったので、Tさんも仕事上で悪いようにはして来ないだろう。とその日はお風呂に入ってから直ぐに寝てしまいました。
-続く。
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