「いきなりごめんなさい。
大丈夫ですか?」
「おい酷いぞ。
あまりに乱暴だろうよ。」
「だって逃げられちゃう。」
体制を整えて青年と向き合う。
「君の行動は、おかしいよ。
私に何か恨みあるのか?」って、ケンカモードになった。
体型的にこんな痩せた青年ならば、ケンカしても負けないと自信があった。
威喝したら、青年はおとなしくなった。
下を向いて、黙っていた。
「謝る気持ちはないのか?」って、胸元をつかんだ。
「叩きたいならば、叩いてください。
乱暴にされるの好きなんです。」って、虚ろな目で見つめる。
ありぁ?
なんだか期待外れのしおらしさに、拍子抜けしてしまった。
この青年おかしい?
関わらずに立ち去るか。
手を放すと、「ごめんなさい。」って土下座して何度でも頭を下げて謝る。
「ああ、もういいよ。
消えろ。」って言うと、顔を上げてすがる目線で見つめる。
「お願いします。
僕を犯してください。」って、ポツリ言った。
「えっ、えーぇ?」
全く予想外の展開に、こちらが葛藤してしまいました。
他の居住者が、入って来て不思議そうな顔つきで見ていた。
私は、咄嗟に「わかったから送る。
どの部屋だ。」って言う。
「あっ、こちらです。」って、とりあえず彼の部屋に向かった。
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