そんな亮介に恋心を抱いたのは、ふとした瞬間からでした。高校2年の春、校内の廊下を早めのペースで歩く俺の制服の手首をつままれたことでした。「ちょっと待てよ、そんなに早く歩くなよ」と言いながら自然と俺の制服をつまんできたのです。何気ない瞬間ですが、何故か俺は一瞬ドキッとしたのでした。それからは急激に亮介を意識しだしました。夏を過ぎるころには、こいつの体に触れたい、チンコ触りたい(笑)という衝動にかられます。
秋ごろになると、亮介が男もいけるのか確かめるべく少しモーションをかけてみました。
①部活が終わった後、帰り道で後ろからハグ。→特に拒否る気配なし
②連れション時に「どれどれ チンコ見せてみ」→あからさまに拒否反応
ちょっと厳しそうな感じでした。
ところが、10年前の12月の今頃、土曜日の部活終了後、亮介から「ゆうや この後予定あるの?なければ家にこない?」とお誘いが。どうやら心霊もののDVDにはまってるらしく、一緒にみようということでした。お互いチャリ通なので、帰り道にTSUTAYAで心霊もののDVDをレンタル。じゃがりことポテトチップ、炭酸飲料を買い込んで亮介の家へ。その日はお父さんは出張 お母さんは看護師で帰りが9時になるとのことで、中学3年生の受験を控えた妹さんだけがいました。亮介の部屋は小ぎれいに整理され、ベッドの上に座りながらDVDを見ました。日が落ちる中、薄暗い室内で隣同士に座り毛布を膝にかけ、お互いギャーギャー言いながらDVDを見ていました。恋心を抱いている俺はDVDよりも、同じ毛布で隣ではしゃいでいる亮介との時間を過ごすのがドキドキでした
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