「なぁ透矢」
超絶セクシーな声で、父親は俺の耳元に囁いた。
それだけで俺の下腹には電気が走る。
「ここ、俺の入れたあかん?」
耳朶、首筋、俺の弱い場所に口付けながら、父親は訊ねてくる。
父親は自分のモノを出し、俺に見せつけた。
勃ち上がった父親のモノを見て、俺は思わず息を呑んだ。
父親のモノが俺の中に入ってくることを想像したからである。
そう思った瞬間、俺のモノは更に反応を見せていた。
「透矢? あかん?」
俺のモノを優しくゆるゆると扱きながら、父親は顔を近付けてくる。
この状況で、俺に与えられた選択肢なんて1つしかない。
俺は父親の首に手を回し、ぎゅっと抱き付いた。
「あかんわけないやん。早く、入れて?」
父親は、自分の元気よく勃ち上がったモノを、
俺のアナルの入り口に宛がった。
最初はゆっくりと、俺の顔色を窺うように、俺を気にしながらの挿入。
父親のモノが根元まで入った頃には、痛みという痛みはほとんど消えていた。
「透矢、痛ない? 大丈夫?」
「んっ…だいじょ、ぶ」
息を荒立たせながら返事をした俺の目には、涙が溜まっていた。
溢れる前に、父親が口唇で拭ってくれた。それと同時に、
父親は根元まで入ったモノを入り口付近まで一気に引き抜いた。
俺は一瞬息が詰まり、父親の背に爪を立ててしまった。
「ッぁ…ん…ッ」
必死で声を我慢したけれど、我慢しきれずに父親を煽っていた。
父親の腰の動きは次第に速度を増し、
それに合わせて俺の腰も揺れていった。
途中、俺はふいに頭をよぎった疑問を、父親にぶつけていた。
「っ父さんって、さ…ノンケ、じゃなか…ったん?」
不安そうな表情をしていた俺の顔を、
父親は少々真面目な顔で見つめてきた。
けれど、すぐに優しく微笑み、俺をなだめるように撫でた。
「お前の母親の顔なんか、とっくの昔に頭から消えてんねんけどさ、
1個だけあの女に感謝するとすれば、お前を産んでくれたことかな。
実の血の繋がった息子に、こんな感情抱くとは思いもせんかったけど…」
そう言って、ニッコリ笑った父親の表情は、
優しかったけれども、どこか寂しそうにも見えた。
多分親子で、しかも男同士で
こんなことをするということに対しての躊躇いからだったと思う。
俺は息子で、抱かれてる側だからよかったかもしれないけど、
父親は父親なりに悩んだのかもしれない。
そう思うと、俺は父親がますます愛しく感じてきた。
「父さん、好きやで? 親子としてじゃなくて」
「…透矢」
「いろいろ問題はあるやろうけど…俺は父さんのこと好き。
愛してるって意味で好き。
だから、父さんばっかり悩んだり、苦しんだりせんといて?」
俺が言い終わると同時に、俺は父親に口唇を塞がれた。
甘く優しいキスだったけど、どこか激しくも感じられる。
俺の中の父親のモノが一回り反応をみせた。
俺がギュッとアナルに力を入れると、父親は再び腰を遣って動き出す。
奥まで擦るように父親のモノが触れると、
俺はもうそれ以外、何も考えられなくなる。
「もっ、と…ん、ぁっん…っは」
今度は俺から父親に口付けを贈る。
「もっ、ぁッ…いく、いっちゃう…ッんんぁあっ」
俺のモノから白い精液が溢れ、自ら己の腹を汚す。
俺がイクと、俺のアナルも締め付けられ、
父親のモノをいっぱいに締め付けた。
父親は俺の中、奥で果てた。
身体の芯から感じる父親の精液が、身体中に広がる気さえした。
SEXの間、父親は俺の耳元で色っぽく囁いている。
「透矢、好きやで。愛してる」
素面なら恥ずかしい台詞も、今は心に響いた気がする。
この後、一緒に風呂に入り、身体中を洗ってもらった。
SEXよりも、身体を洗ってもらう方が恥ずかしかったけど、
父親との関係は今も続いている。
そして、これからもずっと続けていきたいと思う。
[終わり]
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