だるい講義が終わって、眠気を感じながら教室を出る。ゆっくりやる気なく廊下を歩いていると、後ろからいきなり腕を掴まれた。
「…あの?」
後ろにいたのは明るく染めた短髪に鋭い目つきの強面。かなり鍛えた体のガタイのいい男が立っていた。肌も焼けていて、明らかにヤンキーか最近流行りのパリピだ。パリピは違うくても、俺からしたらパリピに見える。
「アンタ、ヒロキだろ?」
「ぇ、う、うん。ヒロキって名前だけど…」
何で名前知ってるんだ?怪訝に思ってると、男は耳元に顔を近づけた。
ーーービデオ見たぜ、ヒロキくん
ビデオ、その単語を理解した瞬間、一気に血の気が引いた。真っ青な顔をした俺を見て、フンッと男は鼻で小さく笑った。
*
大学近くの小綺麗なアパートに連れていかれた。どうやら男はここに一人暮らしをしているらしい。意外と部屋が綺麗で驚いた。
「俺、3年の澤村 アキラ。ああ、お前の名前は知ってるから言わなくていい」
「…澤村、さん。何でここに連れてきたんですか」
1つ上の先輩らしい男、澤村さんを見上げながらそう聞いた。鋭い眼光がギラギラしてるように見えて、ちょっと怖く感じた。
ビデオで脅されて、金とられるのかな…それともボコボコに殴られたり…。
ふた回りくらい違う太い二の腕を見て、顔が青ざめる。
「お前の動画、前にサイトで見つけて…そっからヒロキのファンなんだよ」
「…へ?」
「動画も買ったけど、大画面で見てえからDVDも買った」
まさかの展開についていけない。澤村さんは俺のファン?なんだろうか。顎を掴まれて、上に向けられる。カサついた指が俺の唇をなぞる。
熱い視線も感じて、恥ずかしくてじんわり汗が出てきた。
「まさか同じ大学だったなんてな…」
「ぅ、あ、あの…」
「くっそ…犯してえな」
ひぃ、と思わず声が出た。慌てて逃げようとするががっしり抱き締められてしまう。硬い筋肉はビクともしない。
無理矢理口付けられて、あっと言う間に舌も入ってくる。
「んっ、ふぅ…んんっ」
「はぁ…っ、エロい顔すんな」
「やっ、あ、んんっ、んぅ…っ」
激しく熱い舌が口内を荒らしていく。舌を吸われて、上顎をなぞられればすぐに腰の力が抜けた。
ちんぽも硬くなってきて、無意識に腰を擦り付けてしまう。澤村さんも興奮してるのか、硬いのをゴリゴリ擦り付けてきた。
お互い息を乱しながら、唇を離した。
「さわむら、さ…っ」
「脅す気は無かったけどよぉ」
「ぁ…」
澤村さんが笑い、白い歯が見えた。ギラついた熱い瞳に射抜かれる。
「周りにバラされたくなかったら、大人しくヤらせろや」
サディスティクな表情が怖いのに、体の奥がぞくりとした。
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