彼とラブホへ行ってから、お互い気持ちが少し晴れた気がした。吹っ切った感じで、何か共有できる秘密を持った感覚だった。
俺も、彼もラブホ時のことは口にはしない。
エッチなこともあれからは無い。
キスは良くしてくれる様になった。
付き合っては無いが、付き合ってる気分だった。
彼は俺に影響されたのか、留学すると言い出し、俺は相談に乗ることに、彼に業者を紹介したりと、あわただしく毎日が過ぎていた。
俺が出国する1日前、彼は俺んちに来て過ごしていた。その頃にはお互いの親公認の親友みたいになっていた。
夜、寝るときに、俺は彼に腕枕をしてほしいとお願いした。
彼は俺にキスをして、腕枕してくれた。
暗闇の中、俺達は色々話した。
俺『何か幸せ♪お前と会えて良かった。これからも側にいてくれるよな?』
彼『おう!もちろんw俺も会えて良かった。』
俺『でも明日から会えなくなる…』
彼『大丈夫。この先も変わらない。』
俺『そうだよね。大好きだよ。』
彼『俺もだよ。』
惜しむかの様に、深夜までこれまでのこと、これからのこと色々話した。
俺は一睡も出来なかったが、彼がずっと腕枕をしてくれてたので、幸せだった。ずっとこのまま一緒に居たい。そう思った。
目の前に彼が可愛く寝ていた。
俺は彼にキスをした。そして、出国する準備をした。親が起こさなくて良いの?と聞いてきた。
俺は別れが辛くなるし、寝かせといてと伝えて、見送りに来てくれた友達と空港に向かった。
みんな俺達のことは気付いていたが、何も聞いてこなかった。
俺は自分に、『うん。これから頑張ろう。きっとまた会える。俺達は何も変わらない。』
そう言い聞かせていた。
空港に着き、チェックインを済ませ、みんなで喫煙所でタバコを吸って居たら、
彼『なんでお前はこういうときまで自分勝手なんだよ。』
ヤマトだ。はぁはぁと息が上がっている。
友人たちは気を利かせ、二人にしてくれた。
俺『辛くなるじゃん?それにもう会えなくなる訳じゃないし…』無理に笑顔を作った。
彼『辛くないから。俺は側に居るから。必ず会いに行くから。』
俺『うん。楽しみに待ってる。その時は色々案内してやるよw』
彼はそこで、俺にキスをした。
人目も気にせず、俺も彼にキスをして、舌を絡ませた。
友達とかは驚いていたが、微笑ましく見守ってくれた。
搭乗時刻が迫ってきて、出発ロビーで俺はみんなに、
『お前らありがとう。遊びに来いよ。元気で大学生活楽しめよw』
そして
『俺はヤマトの事が大好きだー』
と叫んだ。
彼『俺もだー』
俺は抱き寄せられ、彼はいつもみたいに俺の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
俺『じゃあ、みんな行ってきます。』
俺は旅立った。
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