さっきまでの射精の快感とはぜんぜん違う、
まるでお腹の中がすべて性感帯になったような快感が全身を走る。
体が勝手に震えて声も出ない。
まるで腰から溶けてしまうような…。
もしかしたら女の人の快感ってこんな感じかも。
気がついたらオレは涙を流していた。
「逝きそう」とお姐さんがいうと、ひときわ大きく腰をオレに打ち付けてきた。
「グーーーッ」というような低い声を発してお姐さんの動きが止まった。
お姐さんがオレの上に倒れ込んでくる。
オレはお姐さんにしがみついて二人でしばらくそのままでいた。
お尻の中のオチンチンがだんだん小さくなっていくのが分かる。
ようやくお姐さんがオチンチンを抜くと生暖かいものがドロリと肛門から流れるのが分かった。
お姐さんはティッシュできれいにしてくれながら
「お尻がこんなに開いてヒクヒクしてるわよ」とからかうように言った。
自分でもそこに穴がぽっかり開いてるような感じがする。
お姐さんと一緒にベッドに横になる。
なぜかオレはお姐さんに腕枕をしてもらっていた。
気分は完全に女の子になっていた。
「本当に初めて?」と聞かれこっくりとうなずく。
「アナルオナニーもしたことないの?」
アナルオナニーという言葉もよくわからないと答えた。
「初めてでここまで感じる子はさすがに私も初めてよ」といわれ
恥ずかしくてお姐さんの腕の中で小さくなる。
お姐さんはもともとゲイで、ダンスが好きでショーパブの世界に入ったとのこと。
ショーのためにシリコンのおっぱいを入れたけど女性ホルモンは体に合わないのでやっていない。
最初は本当にオレを送るつもりだったけど
タクシーの中でオレの寝顔をみているうちにちょっとタイプだったので
ついやりたくなってしまったといろいろと話してくれた。
オレもお姐さんに問われるまま、自分のことを話す。
「ね、よかったらまた家に遊びにきなさいよ。もっともっといいことをいっぱい教えてあげる。
それにこんな快感知っちゃったらもう普通のエッチじゃ満足できないから。
またすぐにここへ来たくなるわよ。」
そういってオレにキスをしてきた。
二人でシャワーを浴びたあと、しばらく仮眠を取って朝9時過ぎに目が覚めた。
もうお姐さんは起きていて「おはよう、朝ご飯できてるから食べてって」といってくれた。
ピンクのキティちゃんのジャージを着ているものの、
スッピンでうっすらと髭が浮かんでいるその顔は完全にオッサンだった。
キッチンのテーブルに座ったがお尻にまだ何か入っているような違和感が残っている。
向かい合って朝食を食べた。
「朝ご飯を誰かと食べるのって久しぶり」とお姐さんはウキウキしている。
オレは昨日のお姐さんと目の前のオッサンとのギャップに気分が盛り上がってこない。
これが昨夜店でオレの隣に着いてくれた女の子にしか見えないあの娘だったらまだよかったんだけど……
と申し訳ないけどそんなことを考えていた。
「いつでもまた連絡をちょうだい」と携帯番号とメアドを交換してマンションを送り出された。
賢者モードのオレは後悔と嫌悪感で死にたい気持ちで、教えてもらった道を駅へと歩いていった。
中出しされたせいかその日一日お腹の調子が悪かった。
で、けっきょくそのお姐さんとは、お姐さんが地方のショーパブに移るまで付き合うことになった。
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