同性愛・LGBTQ悩み相談室

二度と目覚めない薬

薬を用意してやるのがみずきの優しさなのはわかってんだ。俺もかなﾗｸにしてやりてぇ。もう苦しむな、って言ってやりてぇよ。体の衰弱に精神がついていけるわけない。このまま最期を許容することなんかできるわけない。耐えられる苦痛じゃないよな？だけど薬なんかで、一人で逝かせたくねぇんだよ。生きることに執着すればその分、死への恐怖は増長される。でも叶わない。だからもう終わりにする。自分の手で。きっと俺でもそう思う。全ては見せないかなの本心だろうな。わかってんのに割りきれない。他の奴が同じ事ゆってたら、こんなことないと思う。相手がかなだから割りきれないをだ。こんなの今のかなにとっては単なる重荷にしかなんねぇのに…かな、ﾗｸになるか…？

拓人の言いたいことよくわかんねぇ。

今更生きることに執着したってどうせ自分は死ぬって思ってんだろ？毎日眠りにつく度に、また目ぇ覚めんのかな、って考えて時には覚めない覚悟して。目ぇ覚ます度によかった、ってﾎｯとすんじゃねぇの？ﾎｯとしたと同時に怖くなるんじゃねぇの？次こそもうﾀﾞﾒかも、ってまた考えなきゃなんない現実に絶望して、体の痛みと戦って、ゆうこときかない体にｲﾗついて。俺には想像さしかできない。その想像さえ不完全だ。かなにとってはみずきは一番の救いだろうな。薬を手にした時、お前はきっと笑顔だと思う。

わかりやすいご説明ありがとう。お前の言うとおり。でも何個か違うんだな。それ
がなんなのかお前に言うつもりはさらさらねぇけど。