高校生の時、私は初めて女装して外出しようと思いました。
朝に親のクローゼットからスカートを取り出し、自分のカバンに入れました。
そして放課後、近所の公園のトイレに行って、スカートを取り出しました。
その時の自分の手足はガクガクしていて、頭が真っ白でした。
震える手でスカートを穿き、トイレから出ました。
スカートの下から感じる清かな風に心臓がドキドキしました。
スカート以外は男の状態だったので誰かに見られたらどうしようという思いでいっぱいでした。
スカートの下にはもっこりとしたパンツがあり、そのパンツを外部から守っているのはスカート一枚なのです。
そして外部からは自分は女の子として存在しているのです。
そのことが恥ずかしさを倍増しました。
公園で一通りスカートをひらひらさせたり歩き回った後、私は公園から勇気を出して歩き出しました。
足はガクガクしていて、前を向いて歩けませんでした。
歩道をしばらく歩いていると、2人の女性の方が犬を散歩させて話していました。
私は恥ずかしさを感じながら2人の前を歩こうとした時、犬に吠えられ、注目を一心に集めました。
私は自分の羞恥心に耐えられなくなり、走り出しました。
その時、横から車が出て来て、避けたところ、親子に顔をガン見されてしまいました。
その子が私の後ろで「男の子?女の子?」と母親に聞いているのが聞こえました。
私の顔は真っ赤になり、また走り出して近くのトイレに駆け込みました。