今から10数年前、エロDVD屋で偶々手にした月○姫のDVDがきっかけでNHの魅力に取り憑かれた。
当時22歳くらいで合コン三昧のマンコ大好き人間だったはずの俺は、NHの風俗店に通い詰めるチンコ大好き人間になった。
ネカフェでAV出演のNHが在籍する店を見つけては、飛行機か新幹線を使わないと行けない店であろうと1人で遠征する程だから完全に狂っていた。
決して女にモテなかったわけではない、モテたとも言い難いが、同じ歳の仲間内では女性経験は多い方だ。
女の風俗店は一度しか利用したことがない。キャバクラですら付き合いでしか行かないケチな俺が、何故ここまでNHの風俗店に狂っていたのかは自分でも解らない。
病気としか言いようがない。
物は試しにとオプションの女装や逆アナルなんかもやってみたが、似合わない女装は早々に辞めた。
逆アナルはしばらくハマったが、やっぱり俺はこっちじゃないなと思い辞めた。
女装○少年3が発売された頃、それまで敢えて目を背けていた女装子に興味が移った。
風俗店に通っては、お気に入りの女装子を指名して遊ぶようになっていたが、その子が店を辞めたのをきっかけに、俺も風俗通いを辞めた。
ちょうど周りがガラケーからスマホに移行し始め、ネットの通信速度が上がって定額が当たり前になり始めた頃だ。
掲示板サイトの存在を知って近場の女装子を探すようになった。
結果はまぁ...それまで店に在籍してる若いNHや女装子に仕事として相手してもらっていたのが仇となったと言えばおわかりいただけるだろう。
それでも1人だけ、最盛期のモ○ゲーで知り合い定期的に遊ぶようになった女装子が居た。
お互い彼女が居たから割り切った関係だったが、可愛くて凄くいい子だった。
結婚のタイミングも同じで、どちらからともなくフェードアウトしていった感じだ。
結婚して子供が生まれて、死ぬほど働いて、女装子と遊ぶ暇なんて無くなった。
たまにナンネットなどで体験談を読み、気に入った投稿を見つけては繰り返し読み、羨ましさに歯軋りしていた。
気付けば、仕事が生き甲斐の34歳バツイチ中年男になっていた。
最近ようやく離婚のゴタゴタの疲れが少し癒えたので、久しぶりに掲示板サイトで女装子を募集してみた。
3件だけメールが届いたが、募集した年齢より遥かに上の2人はお断りさせていただき22歳のサポ希望とか書いてる子に返事をした。
「見た目もサービスも風俗店の子と同じか、それ以上ならいくらでも出してやる」
ただ煽っただけだ。
期待もしていないし、メールも返ってこないと思った。
34歳バツイチ中年男の八つ当たりだ。
「フェラは褒められます、見た目も悪く言われません」
メンタル強い子だなと感心した。
よほど自信があるのか切羽詰まっているのか、面白いから暇つぶしに会うことにした。
画像を要求したところで、男だろうが女だろうが女装子だろうが画像が当てにならないのは今も昔も同じだ。
別人じゃねぇかと何度突っ込んだことか。
なんだかんだで会う日と場所を決めた。
その日までダラダラとメールが途切れなかったが、よほど自信があるのか、かなりのイキりボーイだ。
「だいたいの人がフェラで終わる」
「入れてすぐイッた人がいた」
「入ってるかわからない人もいた」
「激しくて痛いだけの人は死んでほしい」
「満足したことがない」
「一回ヤッタらみんなしつこくメールしてくる」
「金もらえないならオナしたがまし」
だいたいこんな感じだ。
そのくせ経験人数は10人くらいと少ない。
リピーターを抱える人気娼年が新規開拓する意味もわからなかったが、とにかく俺は面白がって煽っていた。
約束の日、約束の時間、待ち合わせ場所のホテルの駐車場で対面した。
自信があるのは納得した。
サポなんてふざけるなと切り捨てず、八つ当たりで煽った小さい自分を褒めてやりたいくらい可愛い女装子だ。
メールの印象でアホみたいな口調で話す子が来るんだろうと決め付けていたが「はじめまして」と会釈したきりずっと俯いたまま黙っていた。
可愛いねと言うと首を傾げ、ホテルに入るか聞くと頷くだけだ。
調子が悪いのなら辞めてもかまわないと言うと首を横に振った。
かまえていたせいで調子が狂ったが部屋に入った。