男の娘・女装体験談

ボクは高校生の時に吹奏楽部に入っていました。
この学校の吹奏楽部は部員も80名以上いて毎年コンクール入賞の常連なんです。
運動部の1軍、2軍みたいになってて、初心者や経験者でも慣れていない子はなかなか1軍である選抜チームには入れません。
ボクは中学の時からクラリネットをやっていてオーディションにも合格したのですぐに大会とかイベントに参加出来る選抜チームに入れました。選抜チームはだいたい60人編成くらいで演奏します。
公式行事に出る時のユニフォームもカッコよくて、女子は水色のミニワンピースで男子は水色の上着に黒のズボンでした。
ボクは中学の時にこの高校の演奏をマーチングバンドで聴いて虜になりました。絶対にこの高校行って吹奏楽部に入る！って決心しました。
マーチングバンドってゆうのは、行進しながらダンスも入った演奏をするんです。ボクはカッコいい～って思いながら特に女子のユニフォームの可愛さに目が釘付けでした。
かなり短いフレアミニのワンピースで白のハイソックスと全員お揃いの水色のスニーカでした。
入学して割とすぐに市のイベントに出演する事になりました。
毎日すっごいきつい練習をするんですけど、練習の合間とか終わった時に先輩たちがしょっちゅう集まって何か話合っているんです。ときどきボクの方をチラチラ見たりする人もいたりするのでボクの演奏がそんなにダメなのかなって超落ち込んでいました。土曜日とかはグランドに出て本番用のユニフォームを着てリハ的な通し練習をするんだけど、ある日、その通し練習の休憩の時に先輩たちに呼ばれました。
ボクはもう選抜を降ろされると思って泣きそうになってました。
そしたら部長の話はビックリする事でした。
「あのね〇〇くん、前からみんなでちょっと気になって話してたんだけど、今年のメンバーってさ木管とか女子ばっかじゃん？」
木管ってゆうのはクラリネットとかフルートとかオーボエみたいな楽器の事でメロディーを吹くことがおおい楽器です。
「〇〇くん、クラうまいから入ってもらったんだけど、今日ユニフォーム着て並んでみて、あぁ、やっぱりって思っちゃったの」
「金管とか打楽器は男子が多くて後ろに並ぶからバランス良いんだけど、きみがひとりだけ一列目にいるとすっごい目立っちゃうし
なんかバランス変に見えちゃうんだよね。」
「でも〇〇くん上手だから抜くわけにいかないし・・ね？」
なんか先輩の目が笑ってるぽくて、え？え？どうすればいいの？
って思ってたら、
「〇〇くんさぁ、ん～と・・女子のユニフォーム着てくんない？」
へ？え？なに？なに？どーゆう話し？ビックリしてたら、
「〇〇くん、前列の女子とおんなじくらい小柄だし髪もショート
カットできっと似合うよ」
えええ～　って超～ビックリしたけど、呆然としながら内心はやったぁあ～って叫びたいくらいでした。あの可愛いワンピが着られるんだ。しかも堂々と人前で。
「イヤかもだけどぉ、ちょっと考えてみてくんない？返事は明日でいいから」
先輩たちの話はそんな内容でした。
次の練習日に、ボクは練習前に先輩たちに返事をしに行きました。
「あのボク演奏したいし、それでうまく行くなら・・」って。
もう先輩たちは大喜びでした。あぁ、よかったぁ。とか、大丈夫〇〇くん可愛いから誰も変に思わないって。とか・・
その日の練習後に衣装合わせするよって言われて部室に行くとあのワンピとハイソックスが用意されていました。
とりあえずサイズ見るから着てみて。って言われたけど。
え？どうすれば？・・・おろおろしてたら、女の子じゃあるまいし、ほらまずシャツ脱いで。って言われて
Ｔシャツになると、はい、ワンピ着てみて。いよいよあの憧れのワンピが着れるんだってドキドキしました。
ここでボクはちょっとしくじりました。家で留守の時とかにおねえちゃんの服とか着てたので、背中がファスナーのワンピもふつーにさっと着ちゃったんです。ふつー男子は背中ファスナーのワンピなんて着方が判らないはずなのに。ヤバかったかなって思ったけどふと見たら、先輩たちは大笑いしてました。
あはは、〇〇くん似合う～。似合いすぎ、違和感なさすぎ～。
ズボンも脱いで。　ええ?、恥ずかしかったけどそのままズボンを脱ぎました。
ええ～、なにこの子、脚ほっそ～。
太ももとかあたしより細いじゃん。
ウエストも細いし～、腹立つなぁ。
なんか先輩たちに遊ばれてるような気がしてきました。
でも・・超うれしかったぁ。
「中にショートスパッツ履くんだけど、Ｍで大丈夫そうだよね？」
「後は明日持ってきてあげるね」
なんだろ？と思ったけど、次の日はさらにビックリしました。
先輩が持ってきてくれたのは、ピンクの可愛いブラとショーツでした。
「スパッツの下にこれ履くんだよ。スカートめくれた時に変なの履いてるとごわついて判っちゃうからね。」
「少しは胸ないと変だからブラもしてね」
なんか怒涛の日々だったけど嬉しくてたまらなかったです。
次の土曜日、グランドで通し練習の時に女の子デビューでした。
下着まで着けるのでさすがに男子の前では恥ずかしかったので、部室の女子更衣室を借りました。
ブラには100均で買ったパンストを詰めました。
ドキドキしながら外に出たら、女子部員がキャ～って迎えてくれました。みんな大笑いしてたけど＾＾；
マーチングする時はダンスっぽい振りが付くんだけど、女の子ぽいステップが多いので男子部員は恥ずかしそうにやる人が多いんだけどボクはそうゆうの大好きだったし完全に身体で覚えてたのでノリノリでした。クルッて回るとこなんかだとスカートがふわってなって中が見えちゃうんだけど、男子の前だとめっちゃ恥ずかしい気分と快感みたいなのを感じました。
練習終わってから、いつも下ネタばっか言う先輩が近くに来て俺、今日のお前ならやれるぞ、付き合え。とかゆうんです。
あんまり事情を知らない男子先輩なんか、あれ？新入部員？
とか言うし。下ネタ先輩が、おお、俺の彼女だから。とか言うし。
いよいよ本番の日が来て、当日さらにビックリしました。
先輩が軽くメイクしてあげるって言うんです。
軽くチークを入れて、そしてなんと初つけまです。
〇〇くん、まつげ長いけどこれでさらにお目目パッチリだからね。
楽器を吹くのでルージュは出来ないけど、ピンク系のキラキラのリップを塗ってくれました。
本番はメッチャ楽しかったです。
2回出番があって、間のお弁当タイムとかもずっと女の子で過ごす事が出来てメッチャ気持ちよかったです。
先輩に、当分公式行事はそれでお願いね。って言われて、また女の子になれるんだぁって嬉しくなりました。
今のボクにはこの時の体験がとっても影響しています。
女の子として過ごす時間、女の子として男の人から見られる気持ち。
あの時の経験がなかったらまだ一歩踏み出せていなかったかも。
今はお仕事の時以外はなるべく女の子で過ごしています。
近所のコンビニとかふつーにミニスカートで行っちゃいます。
バレるとかバレないとかはあんまり気にしてないです。
なりたい自分になる。この言葉好きです。