男の娘・女装体験談

10年位前の話です。
知り合いの純男さんが亡くなりました。
肉体関係は有りませんでしたが、公園で良く会いお話してた方でした。
お悔やみの会にお誘い頂きましたが、知り合いのスナックの開店前に行うとのことで、開始時間は夜8時。
発展メインの私としては早過ぎる時間。どうしようか考えましたが、やはりお弔いに参加したかったので、意を決して参加しました。
ホテルにチェックインし、支度します。
普段はショートのウィッグですが、亡くなった方はロングヘアが好きでしたので、この日はロングヘアを少し巻き上げるようにまとめ、私としては精一杯のまともなミニスカートにブーツを履き、友人から借りた白いコートを身に着けました。
繁華街を、まだ行き交う人の多い時間帯を歩くのは初めて。
どきどきしながら歩いていたときです。
「ちょっといいですか？」
そんな声が聞こえました。
ですが、私ではないと思い、私は先を急ぎます。
「ちょっといいですか？」
えっ？
声の方を振り向くと、男性が私に話掛けていました。
えっ？なにこれ？
もしかしたらナンパ？
ちょっと別などきどきです。
「良かったら、ちょっとお茶でもどうですか？」
え～？
本当にナンパでした。
「え～、私、女装だよ？」
と言えば、
「ハイ、タイプなんで声を掛けてました。お茶でもどうですか？」
とても嬉しかったです。
お茶位ならいいかな？心は揺れました。
ですが、いかんせんタイミングが悪い。
もう約束の時間でした。
「とても嬉しいけど、約束が有るのでごめんなさい。」
残念ながら、お断りしてしまいました。

それ後何度か繁華街を歩きましたが、それ以降ナンパされた事はありません。

私の唯一の、ナンパ体験です。