私にとって、セーラー服の装いは、いちばん私らしくなれる装いです。
少女からの数年間、少しずつ大人らしくなっていく中で、限られた期間、身につけることが許される装い。セーラー服。
濃紺のプリーツスカート、襟と袖口のライン、柔らかくなびくスカーフ…。そんな全てに魅せられた私。思春期から芽生えたその想いは、大人になっても変わる事は有りませんでした。
加えて、私には幼少時代から自身の躰と心に違和感を持っていました。育まれた環境が大きく関係したのだと思いますが、その感覚は年齢を重ねて行けば行くほど増していきました。(続きます)