『ブルセラ三種の神器』である①セーラー服、②ブルマー、③スクール水着が大好きな私ですが、元を正せば女性用の下着を購入してからそれらに辿り着いた経緯があります。
昔は今と違って通信販売やネット購入などはなかったので、直接お店に行って購入するか、誰かに頼むしか方法はありませんでした。私の場合、大学の下宿生活が始まってからは節約のため、下着一つといえどお値打ちな物を探していたのですが、当時は男性用の特売
というのはあまり見かけませんでしたね。
今ならユニクロ。当時の衣料スーパーといえばイトーヨーカ堂、ユニー、ダイエーなんかが有名所でしたね。しかし、昔はマイナーな衣料スーパーもあって、私はあえて食品スーパーの片隅や隣接した地味な店を好んで歩き回っておりました。
そんな中で、一つの小さな食品衣料スーパーに照準を合わせ、食料品のついでに衣料コーナーに立ち寄るのが楽しみになりました。どうでしょう、男性たちからすれば、女性の下着売り場に立ち寄るというのは今も結構恥ずかしいものではないでしょうか。それが、そうでもないんです。そういうマイナーな店の売り場コーナーを任されてる人はパートのオバチャンが多くて、暇をもてあそび他の売り場の店員らと雑談してることも多く、またブラジャーやガードル、スリップ類なんかは客もまばらなのに無造作に並べられ通路を塞ぐような状態だから、いざ男性が通ってもなんら違和感はありませんでした。
私はその店に行く度「婦人用ショーツ、どれでも100円!」のPOP広告が目に留り、ある日思い切って売り場のオバチャンに声をかけました。
「あのぅ……これってどれでも100円ですか?」
「そうよ。安いでしょ」
初対面なのに馴れ馴れしい接客です。
「男物って安くないのに……女性はいいですねぇ」
「あら、家の中なら別に女性用穿いたって構わないわよ」
「えぇ!?……それって変じゃないですか?」
なかなか大胆な発言にびっくり。
「別に他人に見せるわけじゃないならOKよ!…それに安いでしょ。家計助かるわよ」
売上が少ないというのもあるんでしょうか。このオバチャンのペースにまんまと嵌まり、いやむしろこちらの思うツボで、私はその日“イチゴ柄”と花柄の婦人用ショーツのMサイズを5枚購入して帰りました。