興味すら無く、嫌悪感の方が大きかったハズなのに…
いつの間にか自分から求める身体になってしまいました。
まだ10代。
満員の通勤電車に揺られ通学していた高◯2年、土曜の夕方にバンドのライブへ行こうと、ぴっちりとしたダメージデニムにパンキッシュなロンT、少しアイラインを引いて真っ赤な口紅を薄めに塗り、軽いメイクを施した、当時は然程珍しくもないライブ参加の格好だったと思います。
乗り馴れた電車、少し遅い時間の便でしたが、丁度帰宅ラッシュの時間帯。
平日朝と変わらぬ混雑ぶりで、タバコと汗の匂いがうっすら漂う車両内。
現地で友人と待ち合わせをしていた僕は、1人で心細く敢えて一番後ろの車両の隅に立ち、少し息苦しく不安な気持ちとライブの興奮に胸を高鳴らせ、流れる景色をぼんやり見ていました。
各駅停車の列車は、停車する度に沢山の大人達が乗り込みます。
少し余裕があった近くに立つおじさんとの距離は狭まり、背中越しに体温を感じる程。
列車内は車両の揺れに合わせて、ユラユラとスーツの背中が同じ方向へ揺れる程でした。
数人が降りるとまた数人が乗り込み、ギュウギュウ詰めの列車内…後ろの人が移動すると、すぐまた違う人がその隙間に滑り込む。
二駅を過ぎた頃、恰幅の良い50前半のサラリーマンさんが僕の真後ろに、揺られないよう両足を少し開き踏ん張った姿勢で立ちました。
あれは、大人達の身体が密着する不快感に少しイライラし「早く着かない…」なんて思っていた時だったのです。
…あれ? なんかコレ…いや…まさかね ^_^;
思い過ごしだろうと、表情は変えず、だけど生暖かい手が触れる感触に少しビクッとなりつつ無言のまま、その場に立ち続けます。
思い過ごしで無くても、満員の車両内に逃げ場は無いのですから。
(長文&誤字脱字があれば、ごめんなさい。 続きはまた書いてみようと思います。)