これは小学生の頃の話ですが、僕の当時いた学校には、
スモックというのがありました。前ボタンがついていて、丈はだいたい膝くらい、
全体は水色で、襟とボタンだけが白かったと思います。
学校に登校してからスモックをロッカーから出し、制服の上から着て1日過ごし、
帰りには脱いでロッカーにかけて帰る、という決まりになっていました。
男の子の制服は半ズボンだったので上からスモックを着ると、
制服はすっかり見えなくなりました。
僕は当時は髪の毛が長めで、女の子っぽい感じの子だったので、スモックを着ると、
「知晴君ってスモックを着ると女の子みたい」
「知晴君がスモックを着るとスモックがワンピースに見える」
などと同級生からは言われていました。
僕はそう言われると「そうなのかな」って思って何だか恥ずかしい感じがしました。
でも別に嫌ではなくてむしろ嬉しい気持ちだったです。
他のクラスや学年の人からは、名前も「ちはる」なのでよく女の子に間違えられていました。
僕には年子のお姉ちゃんがいて、顔もよく似ていたので、
お姉ちゃんのクラスの子からは「妹」と言われていました。
上級生からは児童会やクラブの時に「知晴ちゃん」ってちゃん付けで呼ばれていましたし、
下級生からは「お姉ちゃん」って呼ばれることもよくありました。
実は下着もいつもお姉ちゃんと共用のような感じで、女の子用を着ていくことも多かったのです。
確か3年生の夏頃だったと思います。
僕はその日はお姉ちゃんと学校に一番乗りをしました。
朝からすごく暑い日でスモックを着るのが億劫になるくらいの暑さでした。
お姉ちゃんは登校の時に、
「今日は暑いから、制服を脱いで体操服の上からスモックを着よう」と言っていました。
僕も暑い時は半袖半ズボンの体操服に着替えてその上からスモックを着ていました。
でもその日はふと思ったんです。
「パンツ1枚の上にスモックを着たほうがもっと涼しいかも…。今日は体育もないし、誰にもわからないし…」って。
僕は教室に誰もいないのをいいことに、制服を脱いでパンツ1枚になって、
その上からスモックを着ました。体がスースーしてすごくいい気持ちでした。
そう言えばクラスの女の子で、数日前の暑い日にスモックの下に体操服を着ていて、
それでも暑かったみたいで、
「体操服の半ズボンも脱いじゃおう」
「いいよね、ワンピースと同じだから」
「私は、体操服を着ていなくて、今は、下パンツだけだよ」って、
そんな話をしていたのを思い出してドキドキしたことがありました。
「女の子ができるんだから僕だってやっちゃってもいいよね」って思って、
スモックの下をパンツ1枚にしました。
その日は僕はいつも通り女の子パンツでした。
着替えが終わって僕は女の子と同じ格好になりました。
スモックの下をパンツ1枚だけにするのは初めてでした。
体全体が涼しくてスースーしました。
「女の子がワンピースを着る時ってこんな気持ちなんだ」って思いました。
何だかみんなに内緒で女の子になったような気分で、
いつもよりすごくドキドキした気分で1日過ごしました。