夏の間、中断していた女装外出を再開した時の話です。
普段男として生活している私は、女装時にはウィッグが必需品になり、夏は頭が蒸れて汗だくになるので女装外出を控えていました。
その日は、女装外出に数ヶ月のブランクがあった為、予行演習で夜中に外出しました。
女装される方は分かると思いますが、女物の洋服を着れば女性に見られるのではなく、姿勢や歩き方を女性らしくしないと男がスカートを履いただけの状態になってしまい、第一印象で男だと認識されてしまいます。
逆に第一印象で女性だと認識されれば、余程のことが無い限り男とバレることはありません。
その為にも客観的に女性に見えるかを確認する必要があり、動画で動きや後ろ姿を撮影するのが、その日の外出の目的でした。
とは言え、人前で自分の動画を撮影する行為は恥ずかしかったので、以前から目をつけていた造成工事中の住宅地に行くことにしました。
そこは、道路等のインフラは完成していましたが、建物の建設がまだの状態で、人通りがほとんどない場所でした。
本格的な女装外出ではないので、ファッションはラフな感じで、タンクトップの上にジップアップのパーカーを着て、デニムのフレアミニにハイソックスを履き、歩き姿をチェックする為に高めのピンヒールのパンプスを選び、アイメイク以外はナチュラルな感じのメイクをしてミディアムボブのウィッグを被って車で出かけました。
造成地に車を停め、持ってきたデジカメを動画モードにして、コンクリート製の塀の上に設置して撮影を開始しました。
何度か撮影をし、車の中で撮影した動画をチェックしていると、女性らしい納得できる状態になりました。
私は、最終確認の為、他人に自分の女装姿を見てもらい反応を確かめたくなったので、車を造成地に停めたまま、近くの駅まで歩くことにしました。