ヒールが高過ぎて履くことを敬遠していた11cmヒールのパンプスを履き、玄関を出てマンションのエントランスにある大きな鏡の前で全身のチェックをすると、バッグが大きく少し幼い感じでミスマッチな感じがしました。
私は、車のトランクに小さめのバッグがあったことを思い出し、駐車場まで行くことにしました。
マンションから駐車場までの暗い通路を歩いただけですが、胸の揺れる感じが思ったよりリアルで、本物の豊満な女性の乳房の様に、細かく波打つ揺れ方をしていました。
駐車場に着き、バンパーの裏に隠していたスペアキーで開けたトランクから小さなバッグを取り出し、運転席で大きなバッグから必要なものだけ小さなバッグに移し替えました。
その日は、マンションの近くを歩き、新しいブレストフォームの感触を試すだけのつもりでしたが、思いの外、胸の感じが良かったので、車で少し離れた繁華街まで出かけることにしました。
運転中もGカップの胸の谷間にシートベルトが食い込む感じがエロく、ミニのタイトスカートから伸びた脚とピンヒールのパンプスがセクシーな感じがしてテンションが上がりました。
また、ハンドルを切るたびに、腕に柔らかな胸が当たり、着座位置を少し前にずらし腕に余裕を与えないと運転がしにくい感じでした。
繁華街の裏道に面した駐車場に車を停め、身だしなみをチェックしていると、これからこの格好を沢山の人に見られるんだと思うと耳まで熱くなり、鼓動が激しくなり、足が震えてきました。
このまま車外に出ないで、帰ろうかと思いましたが、思い切って車から降り、捲れ上がったタイトスカートの裾を直し、車のサイドウインドウを鏡代わりにしてウィッグの前髪を整えてから、ゆっくりと歩き出しました。
少し明るい裏道を歩いていると、思っていた以上に胸が揺れるので、目立ち過ぎるのではないかと不安でしたが、すれ違った人の反応を振り返って確認しても、こちらを見返すこともなくスルーしてくれていました。
自分が思っているより、人は他人に無関心であることに安心して、徐々に胸の鼓動が収まってきました。
いつまでも裏道を歩いていても、面白くないので、人通りの多い表通りに出ました。
横断歩道を渡る時、正面のショウウィンドウに映った自分の歩く姿を見ると、ガニ股にならない様に左右の膝同士を擦り合わせる様に歩いているだけなのに、ヒップパッドで大きくしたお尻が自然な感じで揺れ、大人っぽいセクシーな歩き方になっていました。
暫く歩くと、観光客らしき白人男性の二人組とすれ違いました。
彼らは、私とすれ違う時、ニヤニヤと笑いながら口笛を吹き、何か話しかけてきました。
聞き覚えの無い言葉だったので、英語以外の言語か、スラングで卑猥な言葉を言ったのか、そのどちらかだろうと思いました。
私は、軽く微笑み、そのまま通り過ぎましたが、映画や海外ドラマでよく見かける感じの彼らの行動に、本当にこんなことするんだと感心しました。
その後も何人かの男性に声を掛けられましたが、無視して歩き続けました。
いつもの可愛い系の格好をしている時より、心なしか声をかけてくる男性の年齢層が高い様に感じました。
終電の車内は、通勤ラッシュの時の様に混んでいて、すいている車内で、皆から注目を浴びて晒し者になる可能性が低い状況だったので、少し安心しました。それでも、なるべく目立たない様に、ドア付近で車内に背を向け、ドアのガラスを手鏡代わりにして前髪を直したり、他の乗客が私を不審に思っていないかをチェックしていました。徐々に呼吸も整い、タクシーで一旦家まで帰り、家の前でタクシーに待ってもらい車の鍵を持って、もう一度、繁華街の駐車場まで引き返す方法もあったな、と後悔していると次の駅に電車が到着しました。次の駅は、私が乗り込んだ駅より乗客が多く、新しく乗ってくる人に押される様に、私は車内の中程まで移動しました。車内の混雑は、金曜日の夜と言うこともあってか、先程より酷いものになっていました。ふと私の周りの乗客を見渡すと、女性の乗客ばかりでした。しかも、無防備にも彼女達は、私の腕や背中に体を密着させてきました。男の姿の時は、こんなに近く女性が来ることは、滅多にありませんし、ましてや、体を密着された経験はありませんでした。きっと酔払った男性の乗客を避けて乗車していたら、自然と女性の乗客が集まってきたのかもしれません。やはりマスクで顔を隠した効果は大きく、周囲の女性達は、今のところ私を女性と認識している様でした。それに、私の前にいる二人の女性は身長が高く私よりも体格が良かったので、11cmのピンヒールを履いた私だけが悪目立ちすることもありませんでした。しかも、時間帯的に私の着ている大人っぽいファッションの女性も多く、集団に紛れることが出来ました。つり革の無いドア付近にいた私は、新しく乗車して来た人達に押される様に、前にいる背の高い女性の背中に体を密着させる状態になりました。私の胸が彼女の背中に密着し、彼女のお尻が私の下腹部に密着しました。本来ならそこには、男性器がある部分ですが、タイトスカートを履くこともあって、ペニスは股の下に挟むような形で固定していたので、彼女が違和感を感じることは無いはずです。しかし、もしこの状況で私が男性であることがバレたら、下腹部を女性のお尻に押し付ける行為は、手で触るより悪質な痴漢行為になることは間違いないと思いました。更に悪いことに、バッグをぶら下げて持っている右腕に、別の女性が密着していて、バッグを握っている手の甲が、その女性の下腹部に当っていました。しかも、彼女の陰毛のゴワゴワした感触が、彼女の薄い生地のスカートや下着越しに私の右手の甲に伝わってきていました。私の他の体の部分も、回りにいる女性の色んな部分に当たっている状態でした。ニュース等で、複数の痴漢犯が、一人の女性を襲うケースは聞いたことがありますが、一人の痴漢犯が複数の女性を襲うケースは聞いたことがありません。その理由は簡単で、複数の被害者に取り押さえられて、簡単に逮捕され、複数の被害者の証言で確実に有罪になるからです。そんなリスクの高い犯罪をするバカは、この世に存在しないはずでしたが、私がそのバカな犯罪者になろうとしていました。どんな言い訳をしても、私が既に一人の女性のお尻に自分の下腹部を押し当て、別の女性の下腹部を手の甲で触ったことは事実でした。女装で満員電車に乗ること自体、異常なことで、最初から痴漢目的で乗車してきたと言われても反論出来る自信は有りませんでした。後は、何とか目立たなくして、私が男性であることがバレない様にするだけです。乗客が全て乗りきった様で、ドアが閉まりました。電車が動き出した揺れで、私の前にいる背の高い女性と私との間に隙間が出来た瞬間に、右手を横にいる女性の下腹部から外し、バッグを体の前に持って行き、両手で持つ様にしました。この体勢は、私の背中に体を密着させてる女性がしている体勢と同じで、背中の感触から彼女がその体勢をしていると分かったので、私も同じ体勢にしてみました。この体勢だと、バッグを持った手が、常に前にいる女性のお尻に当たりますが、私の下腹部を彼女に密着させる体勢になることを避けることが出来ました。彼女は、私の手が常にお尻に密着している状況に何のリアクションもしなかったので、この体勢にして正解だと思いました。先程まで、私が下腹部を触っていた女性は、私に背を向ける様に体勢を変えました。もしかして、私が男性であることに気が付いたのかと思いましたが、連れの女性と向かい合わせになる為だと分かりました。私は、彼女達の会話に聞き耳を立てましたが、私を不審がる会話の内容では無かったので、一安心しました。
...省略されました。