僕は20歳になったばかりの学生です。
高校生の頃から、自分の性向がゲイのウケ
だと薄々気づいてました。
チビでヤセッポチで色白なうえに、何となくナヨッとしてるせいか、周りの人から
「女っぽい」とか「中性的」とか「オカマっぽい奴」と言われることもありました。
僕は子供の頃から、優しい母に憧れてたので、母の影響で性格的にも母に似て女性的になったようです。
昨年、大学生になってから秘かにインターネットや書籍などでゲイセックスや女装について勉強するようになりました。
まだ室内だけの女装初心者だし、ゲイセックスも知識だけはありますが、アナルセックスの体験はありません。
ただ、秘かに欲望は強くあります。
女のように、男に抱かれてみたいとは思ってました。
でも、いわゆるハッテン場とかは怖い気がして行けなくて、自室で女装の練習?に
励んでました。
いずれ、男に抱かれることを夢見てました。
そんな時、あろうことか、母が若い不倫相手と家を出て行きました。自分の署名捺印した離婚届けを置いて。
結果として父との二人暮らしになりました。父は凄く落ち込み、すっかり以前の元気を失くしてしまい、可哀想なほどでした。
僕は、そんな父を気遣い励ましながらも、
女装することは続けてました。
父は僕の女装趣味やゲイ気質は知らない筈でしたが、僕の女性的な外見や言動について「お前は一人息子なんだから、男らしくなれ。」と、いかにも昔気質の厳格な人らしく僕を詰ってました。
父は酒量が増えて、夜になるとお酒を飲んでは酔っ払って眠ってしまうことが多くなり、それを僕は見届けてから自室で女装したりすることもありました。
そして・・・・或る夜、僕が自室で女装し、そんな自分を等身大の鏡で見ながらウットリしている時に・・・ほろ酔い気味の父が突然に僕の部屋の扉を開けました。
僕は部屋のカギをかけ忘れてました。
女装した僕の姿を見て、父は一瞬呆然と固まってました。
父も僕の性癖に薄々気づいていたのかも知れません。
気づいていて諦めていたのかも知れません。
父は暫く僕の女装した姿と顔を見つめて
「やっぱりお前は母親似だな・・・お前のお母さんに似て・・・・可愛い・・・。」
と、独り言のように呟きました。
僕は思わず
「父さん・・・ごめんなさい・・・でも、僕は・・」
と言いかけた時に、父は
「そうか・・・仕方ない・・かな・・・。」
と言いながら僕に近づいてきました。