メイクの腕も上がってきて自信がついたので、東京に出向いて、憧れの満
員電車に乗ってみました。
といっても元々東京出身だしどの電車にどのくらいの時間に乗ればいいの
かは知っていたので、平日の夜7時くらいに新宿を出る最強線に乗ろうと
決めてました。
服装は変に露出度の高い服を着て悪目立ちするのも嫌なので、普通の膝よ
り少し上くらいのプリーツのスカートに薄手のジャケットという感じで、
私はレディースのLサイズが普通に着られる体型なので、それで行きました。
で、早速その時の事ですが、先頭車両の一番前のドアから乗り込んでみ
て、そのドサクサでいきなりスカートの中に手を入れられて「さすが最強
線」だと感動したのもつかの間、なぜか私の周りに純女さんが数名集まっ
てきて、まるで痴漢から私を守るみたいな体制となり、先程私のスカート
に手を入れてきたであろう純男さんは私に手が届かない所まで弾き出され
てしまいました。
そして結局そのまま数駅先まで純女さん数名に身辺警護されたままの状態
で、期待していたような経験は出来ずじまいに終わってしまいました。
純女さんが痴漢被害から身を護るために見知らぬ女性同士でも暗黙の了解
みたいな感じで数名で固まって乗り込むのは知ってましたけど、まさか私
までその輪に無理やり入らされて"無事"に満員電車に乗れてしまうとは、
残念過ぎる出来事でした。
実は最強線に乗る前の、新宿に向かう途中の中途半端な混み具合の山手線
で私の足の付根付近にずっと手の甲を押し付け続けてくるおじさんがい
て、もしかして私のこと純女だと思ってそうしてるのかなとか、微妙過ぎ
る痴漢行為を体験して、結局その日を終えることになってしまったのでした。