もう2年くらい前の冬の事です。
その日は、夜から女装でお出かけを予定していました。
夕方になり、
とあるイ○ン系のショッピングセンターの駐車場で変身です。
クルマの中でメイクを済ませて着替えです。
白のタートルに着丈が29cmのヒップハングのデニムミニ。
少し粗めの網タイ、黒のニーハイブーツ。
黒のショートコートに千鳥格子のマフラー。
「これでOK。」
場所を移動しようと、クルマのエンジンをかけます。
スタートボタンを押すと、
カチッ、カチッ、カチッと言う音がするだけでエンジンがかかりません。
「?、?、!?・・・。えっ、マジでぇ!?」
そうです。バッテリーが上がってしまったのです。
もう頭の中は真っ白です。
どうして上がった?
これからどうしたら?
だいたい、こんな格好(女装)でどうする?
いっぺんに色々なコトが浮かびました。
「ちょっとまって。一回、落ち着こう。」
自分に言い聞かせました。
幸いにも、バッテリーを繋ぐケーブルはいつも持っています。
ショッピングセンターなので、繋いでもらえるクルマもあります。
あとは、誰かに頼む勇気だけ。でもこの格好では・・・。
考えました。
メイクを落としてしまうと、また時間がかかる。でも、服だけなら。
マフラー、コート、ウィッグを取ります。
デニムミニ、ブーツも脱ぎます。
ニット帽、マスク、メガネを付け、網タイの上からジーンズとスニーカー
を。
ちょっと怪しいけどとりあえずOK。
あとは、ひとの良さそうな年配の人に声をかけ
事情を話してお願いしてバッテリーを繋がせて頂きました。
エンジンがかかった瞬間、ホッとしました。
改めて着替えをして、無事に出発。
そのあとは、女装さんぽを楽しみました。
ホント、一時はどうなる事かと思いました。