そろそろ、露出ファッションの季節ですね。わたしの先輩は、セクシーな水着のコレク
ターです。ビキニは勿論、ワンピース型でも、布面積が少な目のものを集めています。昨
日も先輩に「ねえ、遊びに来ない?」とお誘いを受けました。こんな時は大抵、マネキン代
わりにわたしに何かを着せたいサインです。
一抹の不安にかられつつも、先輩の部屋に足を運んでしまうのは、わたし自身がささやかな
スリルを求めているせいでしょう。先輩宅を訪れると、バスローブ姿でお出迎えです。「い
らっしゃい」中に入ると、試着用の部屋に通されます。中は20度以上に保たれていて、思わ
ず、一枚上着を脱いでしまいます。「ちょっと、飲物を持ってくるわ」先輩が部屋を後にしま
した。
缶入りのカクテルを運んで来た先輩の姿を見て、わたしは驚きを隠せませんでした。恐らく
、バスローブの下に着ていた水着だと思いますが、今回はかなり過激でした。これまでは、
どんなに肌を出してもある一線を越えなかったのですが、ついに踏み越えてしまったのです
。
「どう、似合う?」いたずらっぽくクスクスと笑う先輩。ビキニではないのですが、なんとワ
ンピースのトップレス水着でした。わたしは、これから先輩に何をさせられるのかを考える
と一気に血の気が引く思いがしましたが、体育会系の先輩を振り切って逃げきる自信はとて
もありませんでした。「ねえ、これを着てみてよ」緊張から来る渇きでカクテルを飲み干した
わたしの肩に先輩が手をまわしてきました。
先輩から渡されたのもワンピース水着でした。「これもトップレスですか?」わたしが尋ねる
と、「これはバストトップが隠れるから、心配しないで」半信半疑で水着に着替えました。確
かに肩紐で乳首だけはかろうじて隠れたので、ほっとしている私に、先輩が姿見の前で並ん
で見比べてみないと持ちかけます。私が赤、先輩が青の大胆な水着で並んでいたその時です
。
先輩が失笑気味に微笑みました。「ねえ、ルリコ。まだ、気づかない?」「え、?」姿見を見直す
と、いつのまにか先輩の乳首が水着の肩紐に隠れていたのです。そう、二人は同じ水着だっ
たのです。わたしが気づくと同時に、先輩が背後に回ってわたしの肩紐に手を伸ばしてきま
した。内側にずれた肩紐からやはり乳首が露わになりました。さっきまでの先輩同様、まる
でプロレスラーみたいに…
「先輩、や、やめて、下さ、い」わたしの乳房はすでに先輩のしなやかな指先に捕らわれの身
となっていました。先輩の吐息が耳、そして首筋を静かに侵攻してきます。先輩も感じ始め
て乳首の神経が過敏になったためか、水着の肩紐を先ほどと同じにずらしました。
薄れゆく意識の中で、いつのまにか先輩がわたしに折り重なる形で、二人はシーツのうえで
むさぼり合っていました。水着のまま、何度ものぼりつめた後、シャワーを共に浴びて帰途
についたのは夕暮れ時でした。