何も無かった態度で接する里奈ちゃんとは、逆に未知は『いつの日か、また同じ事がある
んじゃないか?』と言う不安と期待が入り混じった心境でした。
その日は、目が合うとウインクして来たり、物を取ろうと里奈ちゃんの近くに寄ると、見
えない所でお尻や胸を軽く触って来たり、耳元で「大好きっ!」と吐息混じりに言って来
るのです。
そんなヒヤヒヤした一日は終わり、帰る身支度をしていると、里奈ちゃんも同じ時間に上
がるみたいで「お疲れ様でした!一緒に夕飯なんか、どうですか?」と皆に聞こえる様に
笑顔で言う里奈ちゃん!
皆の「イイなぁ~」と言う言葉に迷う暇も無く「うんっ!行こっ」と未知も笑顔で答えまし
た。
今となっては正直、期待があったのかもしれません!
そして、バイト先を後にして里奈ちゃんの車で近くにある居酒屋に行きました。
たわいの無い話をして色んな出来事がある前の様に、普通の友達の様に話は弾み、二人とも
お酒のペースも進んで行きました。
お酒には、結構自信があった未知も、ホロ酔いになり『あぁ~気持ちイイ!久しぶりに飲ん
だなぁ』と気分的にかなり解放感がありました。
気付けば、もう深夜☆里奈ちゃんもベロベロになっていて、
運転出来ない状態に!仕方なく、未知が運転して里奈ちゃんのアパートまで行くと「未知ち
ゃん!お願いだから今日は帰らないで」と酔っているせいか、ほんのり頬を赤らめて、涙目
の里奈ちゃんが色っぽく、そして初めて愛おしく思いました。「うん!分かった」と返事を
して、未知の肩に里奈ちゃんの腕を乗せて、駐車場から玄関まで二人してヨタヨタと歩いて
行きました。玄関に入るなり、ヒールを脱ごうとした里奈ちゃんがヨロってしまい、お酒の
せいで未知も里奈ちゃんを支える力が無くて、二人で『バタ~ン』と倒れてしまいました!
?
「あいたたた」と頭を振りながら目を開けると、目の前に里奈ちゃんの顔が・・・
目をつぶって、グロスが塗ってある唇が少し開き、少しずつ接近して来ました。
キスっ・・・
里奈ちゃんの柔らかいポテっとした唇が触れた瞬間、今まで悩んだり迷っていた事が『パァ
~』と解けて行き、未知も自ら、舌を入れて里奈ちゃんの舌と絡めました。
『チュパ』と音と共に唇が糸を引きながら、離れました。
「未知ちゃん、本当に心から愛してる!」
「未知も・・・」自然に言葉が出て来ました。
続きは、リクエスト&感想があってから、また書きます!