私が中学2年のとき、当時高校2年で3つ年上の義理のお姉ちゃんとの話を書きま
す。 お姉ちゃんと私は血がつながっていません。私が小学校5年の夏休みの時
に実の両親が離婚しました。父の浮気が原因だったんです。私は本当は母について
いきたかったんだけど、経済的な理由から泣く泣く父に引き取られて行きました。
そして私が小学校6年生の秋、父はその浮気相手の女性と再婚しました。義理の母
となったその女性には、中学3年になる1人娘がいました。それがお姉ちゃんで
す。一人っ子だった私はお姉ちゃんが出来たと喜んでいました。お姉ちゃんも妹が
出来たことをとても喜んでいました。義理の母もとても優しいいい人で私たち3人
ははすごく仲良くなりました。しかし、楽しい生活も長くは続きませんでした。父
の浮気癖がまた出てしまったのです。毎晩毎晩父と義理の母の怒鳴り声が聞こえて
きました。受験生だったお姉ちゃんは泣きながら勉強をしていたのを覚えていま
す。そんなお姉ちゃんを見ると、いたたまれない気持ちになって仕方がなかったで
す。父は義理の母と仲のいい私とお姉ちゃんが気に入らなかったようでした。「あ
んな女のどこがいいんだ」「ついていくなら勝手にしろ!」とよく私たちは怒鳴ら
れました。そのたびにお姉ちゃんは泣いていました。私はどうすることも出来ずに
ただ心の中で「おねえちゃん、あんなお父さんでごめんね」と謝ることしか出来ま
せんでした。 父の浮気はそれから2年もズルズルと続き、私が中学2年の時に義
理の母と離婚するという形で決着が付きました。私はもうあんな父と一緒になるの
はごめんなので実の母のところに行くことにしました。お姉ちゃんは義理の母の方
についていきました。これで私たちはまた赤の他人にもどってしまいました。 お
姉ちゃんと過ごす日の最後の夜のことです「ねえ、みき。お姉ちゃんのこと好
き?」突然お姉ちゃんが聞いてきました。「え、うん、大好きだよ。」「ほんと
に?私もみきのこと大好き。初めて会ったときからかわいくて仕方ない存在だっ
た。ずーっと抱きしめたいって思ってた。なのにできなかった。ねえ、いいでし
ょ?最後の夜だし・・・」そういってお姉ちゃんは私の布団の中に入ってこようと
しました。「え、お姉ちゃん!それはだめだよ!」「どうして?」潤んだ色っぽい
目で聞いてきたのを覚えています。「どうしてだめなの?」「だって、女同士だ
し、そ、それにお姉ちゃんだから・・・」「でも私はみきが好きなの。好きでたま
らないのに、明日でお別れだって思うと私・・・」そう言うとお姉ちゃんは泣き出
してしまいました。肩をふるわせて泣いているお姉ちゃん、そしてそれを見つめる
私。やるせない空気が流れました。そして次の瞬間、お姉ちゃんがたまらなくいと
おしくなって・・・「お姉ちゃん!」「えっ、ああっ、みきっ・・・」キスしてし
まいました。押し倒して30分くらい濃厚なキスを交わしました。この人は明日か
ら他人になってしまう。名字も、家も違ってしまう。そう思うとすごく切なくなり
ました。お姉ちゃんの唇はやわらかく、とても心地よかったです。後にも先にも、
あんなに心地よいキスをしたのは初めてでした。 その晩はキスだけで終わりまし
た。体を求めるということは全く考えませんでした。キスだけでよかったんです。
あれ以来、お姉ちゃんとは何回か会いましたが体はおろかキスすらしませんでし
た。今はお互いに結婚し、家庭を持っていますがあのころのことを思い出すと胸が
切なくなってしまいます。大変長くなってすみません