部屋に戻って、布団に潜って、それでも頭の中では、さっきのキスの音が何度も再生されてた。私、我慢できなかった。指が、勝手に動いてた。最初は、ただなぞっただけ。下着の上から、そっと撫でただけなのに――「あっ……」思わず、声が漏れそうになった。唇を枕に押し当てて、音を殺す。でも、もう遅かった。下着の奥が、じゅん、と濡れてるのがわかった。くちゅ……ぬちゅっ……指を少しだけ押し当てると、音がした。ぬるんと滑って、体液が布に染みていく。遥の舌が、紗耶の鎖骨に触れてたのを思い出す。紗耶の肩が、遥の胸に沈んでいく光景。それが頭の中に浮かんできて、私の指は、もっと奥へ動いていた。「やば……だめ……」言いながらも、止められなかった。指を下着の中に――滑り込ませた。びちゃっ、という音がして、私の中が、熱くとろけていた。中指を沈めて、ゆっくり動かす。とろとろで、ぬちゅっぬちゅっと音が鳴る。そのたびに、身体がビクッと震える。喉の奥で声が漏れるのを枕で押し殺す。頭の中では、遥が私の耳元で囁く妄想が流れてた。「こんなに濡れて……どうしたの?」その声に紗耶が割り込んできて、「私たちのキス、そんなに見てたの……?」って、ふたりが、私をはさんで、同時に唇を寄せてくる。現実じゃないってわかってても、腰が跳ねた。指が止まらなかった。ぐちゅっ、ぴちゃっ、じゅっ……音が激しくなる。膣が、指を吸い込んで、奥がキュウキュウと締まってくる。自分の中が、音を立ててる。気持ちよすぎて、目の奥がしびれる。もうだめ、って思った瞬間――「……いくっ、あ、ああっ……!」腰が浮いて、シーツを濡らした。身体中がびくびくして、中からぴちゃぴちゃと体液がこぼれる音がした。でも、止まらない。一人で何度も達してる。このまま、ふたりに包まれる夢を見てしまいたい。私は、遥の手と、紗耶の唇で、誰にも気づかれずに絶頂を迎えた。そのまま、放心したまま朝まで寝た。下着を替え、何気なくリビングへ出ると、遥が起きてきて、言った。「文化祭の写真、まだ飾ってたんだね」それだけ。でも、私の心臓は、ドクンって跳ねた。紗耶は何も言わなかったけど、私の顔を一瞬だけ見た。朝ごはん食べてる時も、みんな普通だった。……でもさ。たぶん、3人とも分かってたと思う。私が、あれを見たってことも、そのあとどうしてたかも。誰も何も言わなかったけど、雰囲気で伝わってた気がする。正直、私はまだちょっと、
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