多少フェイクありです。
母方の実家である西日本の山村で平成初期の話です。
少しオカルトぽい要素あるので、苦手な方はスルーしてください。
私は生まれた時は双子の姉がいたのですが、姉は母の姉の養子となり、姉は母の実家で、私は両親と都会で暮らしてました。
しかし、やがて両親は離婚。その後は数年間母と二人で暮らしましたが生活が成り立たなくなり、母の実家に身を寄せることになりました。
その頃は母の姉である叔母が家長のような立ち位置で、養子である姉はそのお嬢様的な立ち位置でした。
それ以前は年に一度来るかどうかの母の地元でしたが、以前から不思議な印象は抱いてました。
まず、母の実家含めて四軒ほど大きな屋敷が集落の奥にあるのですが、そこの主人は全員が女性。
夫はいるけど、麓の町に別宅があったり離れに住んでいたりして、屋敷にいるのは女主人とその子供、住み込みの女中さん達だけで、さらに男は、ある程度の年齢になったら父の元やその実家、または寮のある学校に行くのが慣わしで、どの屋敷でもほぼ女性しか見かけませんでした。
それから、これは今でも不思議なんですが、どこでもクラスの男女比って、男性が少し多いと思うんですが、その集落だけは女性の方が6-7割くらいで明らかに多くて、それがどの世代もずっと続いていて、さらに同じ町でも集落の外では普通の男女比だったので余計に不思議でした。
そんな風に少し変わった集落ではあったのですが、1番不思議だったのは、大きな屋敷の女主人たちには、戸籍上は旦那がいるけど、それとは別にパートナー?のような女性が必ずいて、一緒に暮らしてるのはその女性でした。
女中さん達も、その人をもうひとりの主人みたいに扱ってました。
うちの家の主人の叔母にも同い年くらいのパートナー的な女性がいて、まだ両親と住んでた頃に帰省した時、女主人二人が同じ寝室なのを知り、女中さんが2人の布団をくっつけて敷いてるのを見た時、なんだか見てはいけないものを見た気分になりました。