25歳看護師、そう言いたい所だけど大きい病院の隣にある
小さな薬局で薬剤師として働いてる。
その日はいつものように仕事をしていた。
名前を呼んだほうの人を見て一瞬固まってしまう。
見たことがある、と同時にお互いあっ!っというふうにあの時を思いだした。
それは高校の時にさかのぼる
その子とはバイト先で出会った。同い年という事もあってかすぐ打ち解けてメールを交換して休みの日には一緒に遊んだりもした仲だ。
ある時さなえが私に聞いてきた事があった
ねぇもしかしてれいなって彼氏出来たの?
え?出来てないよ~!男なんてこんなだよ!
と笑って鼻くそほじるような真似をしてみせた。
絶対うそだー!メアドに名前入れちゃって明らさまなんですけど!
へへ~どうだろ。と私はその時はしらばっくれたが実際は高校の同級生に告白されて付き合い始めた所だった。
その後の展開は早かったと思う。
いつものように約束して私達は遊びに出掛けた。
その日違う事は私の誕生日だったって事。帰り際にさなえが渡してきた物、言うまでもなく誕生日プレゼントだ。
誕生日おめでとう!これあげるね!んじゃ。
と私の乗るバスを見送ってくれた。
帰り道。バスの中で私は箱の中身を見た。
花のモチーフが可愛らしいネックレスだった。
それと一緒に入っていた手紙を呼んだ。何度も何度も。
私はその手紙を読み返していたんだ。